母国はフランスだ。母国は核兵器保有国の1つだ。私はそれにずっと反対している。日本に住むようになった1つの理由は平和国家であることだ。そして、記者としての1つの使命は広島と長崎の被爆者を取材し、彼らの言葉を記事やラジオのレポートにして多くの読者やリスナーと共有することだ。

海外で被爆者の証言を報じることがますます重要だと強く感じている。ロシアによるウクライナ侵略の影響で多くの国の首脳が「核抑止力を強化すべき」とし、核兵器を増やそうとしている。フランスはその先導者と言っても過言ではない。

でも、核の抑止力は完全に神話だと私は思う。核兵器を持てば持つほど世界の平和を守ることができるというのは、間違った前提に基づいた考え方だと断言したい。「持つけど、使わない」と首脳たちは言う。

──だったら、なぜ持つのか?

──他国に攻撃されないように。

──では他国に攻撃された場合、核兵器を使う可能性があるのではないか?

──いいえ。核兵器を持っているので、他国に攻撃されないから。

といったことにすぎない。つまり他国の首脳は全員、真面目で合理性のある判断をするので、核兵器を持つ国を絶対に攻撃しないという前提だ。

最近の世界情勢を見て、全ての国の首脳は「真面目で合理性のある判断をする」と言えるだろうか? プーチン大統領やトランプ大統領の行動はそうだろうか。

死刑の抑止力に似ている
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