13. 性的なことを忌避しない

ピクトグラム脳の老化予防に大切なのは、繰り返しになるが意欲や好奇心を失わないことだ。脳の摂理から考えると知的好奇心と性的好奇心は近いものであり、多くの著名学者がエロチックなものが大好きだったというエピソードは多い。

ということで、年がいもなくなどと言わず、性的な刺激はむしろ求めるようにしたい。インターネットの世界はその手の刺激にあふれているのだから。

ついでに言うと、エロチックな画像や文学などは男性ホルモンの分泌を増やしてくれる。それによって意欲が保たれ、脳や身体の老化を遅らせてくれる。また男性ホルモンの低下による筋肉の減少も防いでくれる。とにかく、性的なものを忌避しないことだ。

実は、男性ホルモンが影響するのは男性だけではない。女性は閉経後にむしろ男性ホルモンが増えることが分かっているし、実際、年を取ってから意欲的になる女性が多い。また、恋をするなど男性ホルモンが増える体験をすると若返るのも事実だ。

ICON: ILLUSTRATION BY THE STUDIO/SHUTTERSTOCK

※本記事は中編です。

前編:AIとの会話も有効? 高齢者医療専門家が提唱する、脳寿命を延ばし認知症を予防する習慣とは

後編:脳の寿命を延ばしたいなら推しを作って恋をしろ!? 認知症を予防し、いつまでも若い脳を保つ秘訣

和田秀樹(精神科医)和田秀樹(精神科医)

HIDEKI WADA

東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。著書に『80歳の壁』『不老脳』などがある。

Photograph by YUMIKO TAKAGIーNEWSWEEK JAPAN

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 日本の高齢者施設ランキング
2026年8月4日号(7月28日発売)は「日本の高齢者施設ランキング」特集。

民間介護施設250/療養型病院200/リハビリテーション病院300――世界視点で評価された日本の施設を一挙紹介。[PLUS]和田秀樹:失敗しない施設選び/いとうまい子:介護と健康寿命と研究と

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます