プーチンは、停戦に先立って戦争の「根本原因」に対処しなければならないと主張し続けたが、それはプーチンとしては「独自の言語、文化を持ち、欧州との連携を望む主権国家としてのウクライナの存在そのもの」ということになる。

ゼレンスキーと欧州首脳陣にとっては、この根本原因とやらに対処することはつまり単純に、降伏を意味する。

トランプは、この点でプーチンに反論しなかった。また、ロシアに制裁も罰則も科す意思はないと記者団に語った。

極め付きにトランプは、ロシアとウクライナは自分たちで交渉しなければならないと述べ、「手を引く」可能性を示唆した。これは、自身とプーチンとの直接交渉だけが進展をもたらすとした数日前の発言をひっくり返すものだ。

前日の攻撃も非難せず

明らかな偏向が見て取れる。トランプは、停戦に抵抗しているのはプーチンの側であることを認めている。アメリカの確固たる支援がなければロシアが勝者になるとも口にしている。米大統領としては、それで特段問題ないらしい。

注目と驚愕に値するのは、会談の前日、ロシアが最大規模のドローン攻撃をウクライナに仕掛けたのにもかかわらず、トランプが会談でそれに大して言及しなかったことだ。

あくまで「貿易」のために「平和」が欲しい
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