「会うのはこれが最後か...」ウクライナ戦争の最前線、クラマトルスク駅で待ち受ける「束の間の再会と別れ」
LOVE IN THE LINE OF FIRE
1月下旬まで列車は隣のハルキウ州の都市バルビンコベまで運行していたが、現在はさらに遠いロゾワに迂回している。
そこからクラマトルスクまで行くには、前線近くに向かう人の車に乗せてもらって2時間ほど揺られるか、バスを利用するしかない。バスの場合、キーウなど大都市からの移動には以前のほぼ倍の時間がかかる。
それでも兵士たちの家族や恋人や友人たちはクラマトルスクに向かう。戦争前はよく耳にしたロシア語が街では聞かれなくなった。行き交う人の服装も軍服が占める割合が高くなった。バス停の横にはコンクリート製のシェルターが立っている。
アルバムを引き裂かれた心境に
マルゴ・コルダノワの恋人エドゥアルドはウクライナ軍のアゾフ旅団に所属。2人はロシアによる侵攻が始まった後に交際を始め、しばらくの間、マルゴはクラマトルスクに足しげく通った。
だが昨年夏になると、エドゥアルドはマルゴの来訪に反対するようになった。街の建物の壁には、砲撃による穴が一層目立つようになり、前線との距離は狭まりつつあった。
道路を走るのは、予算不足のウクライナ軍が乗りつぶした外国製のおんぼろ中古車ばかりだ。





