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日本人の「休むと迷惑」という罪悪感は、義務教育が生み出した...なぜ「欠席」は罪になったか

2025年12月27日(土)11時35分
印南敦史 (作家、書評家)

戦前からの「通念」が今も存在し続けている


コロナ禍を経ても皆勤賞は多くの学校で生き残っています。私はこれまで皆勤賞廃止を提案してきましたが、それだけで済む問題ではないと考えを改めました。皆勤賞は氷山の一角で、水面下には「欠席」が少ないことが高校・大学の推薦入試などで、有利になる実態があります。(118ページより)

もちろん、入試への影響だけでなく、「欠席」それ自体がマイナス要因となるケースは今なお少なくない。

だが、現実問題として欠席せざるを得ない理由はあって当然である。休むこと自体が否定されるのはやはり不健全だ。

そのことに関連し、著者は教育学者の堀尾輝久氏による「『学校は国民すべてが行かなければならないところ』という『通念』が根強くある」という意見を紹介しているのだが、確かにそのとおりである。

その理由を突き詰めていくためには膨大な文字数が必要だが、簡潔にまとめてみれば以下のようになるようだ。


 つまり、戦前からの「学校は国民すべてが行かなければならないところ」という「通念」が根強く残り、そのうえに小中学校(学校教育)において「欠席」を減らそうとする、あるいはなくそうとする強力な政策が推進されていったわけです。こうして1970年代までには、「学校を休むのは悪いこと」、つまりは「学校は行かなくてはならない」という雰囲気が醸成され、その後も存在し続けていきました。(122ページより)

その結果、親子間でも「学校に行くのは子どもの仕事」というような考え方が一般化していったのだろう。

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