増える熟年離婚、「浮気や金銭トラブルが原因」ではない...なぜうまく行かないのか?
熟年離婚に至るきっかけは大きく3つ
女性は「夫との生活に戻ることはもうない。新しい生活をしたい」と述べているそうだが、こうしたケースは多いようだ。多くの離婚相談や男女トラブルを扱ってきた堀井亜生弁護士によれば、熟年離婚に至るきっかけは大きく3つ。
まず一つ目は「夫の収入の減少」。役職定年や再雇用によって給料が減ると、焦った夫が家計管理に口を出すようになり、けんかから離婚に発展するということだ。起業に失敗したり、妻に黙って会社を辞めた場合なども含まれる。
二つ目は「子ども」。不登校や引きこもりになった子どもに対し「学校に行け」「働け」と怒鳴る夫と、社会復帰を支えようとする妻との間で亀裂が生じてしまうようなケースだ。
そして三つ目が、「長年の別居」の果ての離婚。不仲や不貞などによる長期別居の末、夫の定年などをきっかけとして区切りをつけるために離婚するという選択である。これは、熟年離婚の特徴でもあるようだ。
長年の結婚生活で積もりつもった、相手への「恨みつらみ」を吐き出すところから始まるのが熟年離婚の特徴です。「結婚した初日から嫌だった」「相手の親がずっと気に入らなかった」。こうしたののしり合いが続いた後、家財の扱いでもめ出します。(59ページより)
財産分与でもめることも少なくない。今ある財産を老後の資金として夫婦双方が当てにするのは当然の話で、そのため財産分与が死活問題となるわけだ。
しかも、離婚には予想以上の時間がかかるものでもある。したがって、自分の将来に向けて淡々と準備することが、円滑な熟年離婚のポイントになる。





