日本女性が握る「絶妙な固さ」 ソウルのOLが殺到する日本式おにぎり専門店が大ヒット
こだわりの食材と日本式製法
成功をもたらした要因に、食材と日本式にこだわったことが挙げられる。居酒屋のご飯は温かいうちに提供するが、おにぎりは冷めてから食べることが少なくない。そのため日本の農協の協力を得て厳選した米を産地から仕入れるルートを構築した。韓国人が好む食材と日本式味付けは居酒屋で培った経験を活かした。
問題は海苔だった。韓国海苔はおにぎりには合わず、日本から輸入すると割高だ。日本の海苔問屋に相談すると、韓国で日本式海苔を生産して日本に輸出している会社があるという。紹介を得て、日本向け輸出品の一部を分けてもらうことになった。
スタッフが日本女性というのも重要なポイントだ。韓国コンビニの三角キンパブは固くて電子レンジで温めないと食べづらい。反対にデパートで販売している「三角キムパブ」は、柔らかいため食べ終わる前に形が崩れる。
その点、日本女性が握るおにぎりは適度な固さで崩れることもない。おにぎり製造機で具材が入っていない状態まで作られたおにぎりを、30代から60代の日本女性が交代で調理しており、その握り具合も人気を支える要である。
幅広い客層から支持される
客層は約半数がOLで、近くにある梨花女子高校の学生が約2割、30代から40代の男性が続いている。営業時間は朝7時半から昼2時半までだが、学校帰りの高校生のため、閉店間際に作り置きして4時過ぎまで営業を延長することもあるという。
日本式おにぎり店を増やしたいと話す松本さんだが、フランチャイズは考えていないという。おにぎり店を始めたい日本人がいたら、まずはアルバイトやパートとして採用し、おにぎり作りと店舗運営を教えたうえで暖簾分けする。おにぎり作りが間に合わなければ製造機で支援する。
第4の日本食ブームとなるか
韓国における日本食は、90年代後半に「高級日式」と呼ばれる日本料理店がブームとなり、2008年頃から居酒屋ブームが広がった。そして2013年以降は家庭料理がブームとなる。おにぎりが4番目のブームを引き起こすのか。
高級日式と居酒屋は、日本で料理を学んだ韓国人やソウルの料理学校で学んだ韓国人料理人がブームを担った。しかしおにぎりは、日本人特有の握り具合もポイントだ。その意味では、ついに日本人による日本食のブームが来るのかもしれない。
いずれにせよ、日本人がブームの鍵を握っているといえそうだ。
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