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国連で露わになったアメリカの孤立...和平仲介のはずが戦火拡大で世界が見切り

2025年9月25日(木)12時25分

フランスのマクロン大統領は23日、もしもトランプ氏が本当にノーベル賞の受賞を望んでいるのならばガザの戦争を止めさせるべきだと述べた。フランスのテレビ局の取材に「行動できるのは米大統領だけだ。なぜなら、われわれはガザで戦争継続を許している武器を供給していないからだ。」と述べた。

ある専門家たちによると、トランプ氏がネタニヤフ氏に対して積極的に米国の影響力を行使しようとしないのは、この紛争がロシアのウクライナ侵攻と同様に、トランプ氏が考えたよりもはるかに複雑で解決が難しいと理解したからだという。


 

別の専門家たちによると、ネタニヤフ氏は自らの利益とイスラエルの国益だと考える状況に沿って行動することが暗黙に認められていると受け止めており、米大統領が事態を変えられるためにできることがほとんどないという。

さらに別の観測によると、トランプ氏は盟友である保守派活動家チャーリー・カーク氏の殺害事件、ジェフリー・エプスタイン氏のスキャンダルの余波、大統領が治安対策任務として民主党主導の都市に州兵を派遣したことのような国内問題に目を向けていて中東から注意をそらされている可能性がある。

ホワイトハウスはコメント要請にすぐに応じなかった。

トランプ氏は影響されず

トランプ氏は最近ガザにあまり関与していないように見えるが、23日に国連の傍らでサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、エジプト、ヨルダン、トルコ、インドネシア、パキスタンの首脳らと会談した。

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