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24人全員リコール失敗、民進党に痛手──台湾に迫る「親中ねじれ国会」の行方

The Asian Swing State

2025年8月7日(木)12時32分
長岡義博(本誌編集長)

──支持率下落を取り返すため、頼政権が過激な方法を取る恐れはないか。

頼総統は選挙の時から独立論を封印してきた。かつての(民進党の)陳水扁(チェン・ショイピエン)政権のように独立に向かうことはしないと思う。ただ、これまでは一定の余裕があったが、政権の命運を懸けたリコール投票の大敗で追い込まれる。野党は立法院でどんどん与党を攻撃する。戦略を練り直さないと厳しいのではないか。


──ウクライナ戦争が始まって以来、台湾人にとっては「明日はわが身」という思いが高まっている。中国からの情報工作もある。台湾人の不安を感じるか。

多数派の人たちは中国の圧力をもちろん感じている。でも、すぐ軍事侵攻してくるのか、というとそれはない、とみている人のほうが多い。将来の台湾については「今から考える」という状況だ。

今から?と思うかもしれないが、台湾の人たちは「偉大なる鈍感力」を持っている。蒋介石の時代から、台湾は共産党から浸透工作を受けてきた。圧力をやり過ごすことで台湾を発展させる知恵を身に付けている。

──SNSを使った情報工作や、台湾周辺の海底ケーブル切断という話もあるが。

中国が台湾に対して、特にネットを通じて認知戦や情報工作をしているのは間違いないし、広がっている。

その目的は「中国がいかに素晴らしいか」を宣伝するのではない。共産党自身がそれに効果がないことが分かって、「台湾の民主主義体制は駄目だ」という宣伝に切り替えた。ロシアが西側民主主義を攻撃するのと似た手法だ。

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