最新記事
印パ関係

モディ政権「観光業活性化シナリオ」に暗雲...カシミール銃撃事件で報復合戦か

Kashmiri Terror Hits Tourists

2025年4月28日(月)18時15分
スダ・ラマチャンドラン

1989〜90年にインドからの分離を求めるイスラム過激派の武装組織が反乱を起こして以来、この巡礼を狙ったテロが頻発するようになった。

モディの策略は頓挫

今回のテロも巡礼開始を10週間後に控え、巡礼の参加登録が始まった直後に起きた。

テロ発生の前の週には、今年に入って3カ月余りの間にパハルガムのベイザラン渓谷を訪れた観光客は52万人を超えたと、地元メディアが伝えていた。


だがテロ攻撃でこの地域の観光業が壊滅的な打撃を受けるのは必至だ。既にホテルなどには予約キャンセルの連絡が殺到しているという。

観光業に依存するカシミール地方の経済は武力抗争やテロの頻発にたたられてきた。19年にはナレンドラ・モディ首相率いるインドの現政権が、イスラム教徒が多数を占めるジャム・カシミール州の自治権を剝奪。この地域を政府の直轄地とした。

これに対する抵抗と弾圧が吹き荒れるなか、コロナ禍も手伝って観光客の足はぱったり途絶えた。モディ政権はこの地域の観光業を再興し経済を活性化させることで、自治権剝奪を正当化できると考えていたようだ。

ところが今回のテロでこのシナリオは吹っ飛んでしまった。となると問題はモディがそれにどう対応するかだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

バングラ政変後初の総選挙、主要野党が圧勝 3分の2

ビジネス

中国人民元建て債、9カ月連続で海外勢の保有縮小

ビジネス

アングル:「K字型経済」化が進む米国消費、米企業も

ワールド

トランプ氏、マイアミ開催のサウジFII会議出席へ=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 7
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 8
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 9
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 10
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中