最新記事
軍事

台湾侵攻の「ゲームチェンジャー」...中国軍、遠距離から大量の軍用車両を上陸可能な、巨大船を公開

Rare Video Shows China's Game-Changing Weapon for 'D-Day'

2025年3月14日(金)19時35分
マイカ・マッカートニー
台湾侵攻を見据えた中国の新型上陸用バージ

写真はイメージです FOTOGRIN/Shutterstock

<中国が新たな上陸作戦用バージ(艀)を公開。サッカー場よりも長い傾斜路を通って軍用車両を安全に上陸させられる仕組みで、その壮大な光景が世界を驚かせている>

中国が新たに建造した上陸作戦用のバージ(はしけ)の映像が公開された。まるでSF映画から飛び出してきたような巨大な船から、サッカー場よりも長いという「傾斜路」が伸びて砂浜にまで達している様は、驚きと共に恐怖を覚えるような光景だ。これらのバージについて専門家らは、台湾侵攻で使用される可能性があると指摘している。

■【写真】まるでSF映画の光景 船首から「100m超の橋」が伸びる中国軍の「超巨大・新型船」...実物が目撃される

欧州の海軍専門メディア「ネイバルニュース」は1月、中国南東部の広東省広州市の造船所で、バージが数隻確認されたと報じた。これらのバージはサッカー場よりも長いランプウェイ(傾斜路)を備え、沿岸部が厳重に防御されていても軍用車両が上陸できるようになっている。

中国政府は過去に一度も台湾を統治したことはないが、台湾は自国の領土であると主張し、必要であれば武力を行使してでも統一すると誓っている。

中国のSNS「ウィーチャット(微信)」に投稿された映像(現在は削除されている)には、格納式の柱を使って浅瀬に固定されている船舶3隻が映っていた。船舶は連結されているように見え、先頭の船のランプウェイは海岸を越えて伸びている。

ビジネス
栄養価の高い「どじょう」を休耕田で養殖し、来たるべき日本の食糧危機に立ち向かう
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ゼレンスキー氏、10日に有志連合首脳会議を主催 仏

ワールド

中国商務相、ロシア経済発展相と会談 経済・貿易を巡

ワールド

ブラジル大統領、トランプ関税を非難 プーチン氏との

ワールド

米中、一時的関税停止の可能性 週末の高官協議=スイ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノーパンツルックで美脚解放も「普段着」「手抜き」と酷評
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 5
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 6
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 7
    「金ぴか時代」の王を目指すトランプの下、ホワイト…
  • 8
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 9
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 10
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    野球ボールより大きい...中国の病院を訪れた女性、「…
  • 10
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中