最新記事
トランプ2.0

早くも困難に直面...トランプ新大統領が就任初日に果たせなかった5つの「重要な公約」

Everything Donald Trump Vowed to Do on Day One But Didn't

2025年1月24日(金)12時00分
マーサ・マクハーディ

5. 独裁者になる発言

トランプ氏は、大統領就任前に「初日は独裁者になる」とも受け取れる驚きの発言をした。

2023年12月、Fox Newsのショーン・ハニティ氏が司会の番組で、2期目を獲得した場合に報復措置を取るのかと質問された際、トランプ氏はこう答えた。

「(ハニティ氏は)素晴らしい奴だ」とトランプ氏は笑いながら言った。「彼が『あなたは独裁者にはならないですよね?』と聞いた。私はこう答えたんだ。『いやいや、初日を除いてね。国境を閉鎖し、石油を掘る。掘って掘って掘りまくるんだ。それが終わったら、私は独裁者じゃない』とね」

初日に国境閉鎖は実現しなかったものの、トランプ氏は就任演説で「掘れ、掘れ、掘りまくれ」と石油採掘の推進を誓った。また、大統領令を次々と署名し、自身の政策を固める第一歩を踏み出した。その中には、何千人もの連邦職員を「政治任用」に再分類し、大統領やその方針に忠実でないとみなされた場合に解雇しやすくするものも含まれていた。

トランプ氏が掲げた大胆な公約の多くを実現するには、議会の支持が必要となる。共和党内では、彼の野心的な計画を議会で通過させる方法について、まだ一致を見出せていない状況だ。

【随時更新】トランプ政権の最新ニュース・ニューズウィーク独自分析・解説
newsweekjp20250124015806-07076c1cafd205392170b95505ac2d7408d68a5e.png

ニューズウィーク日本版 ISSUES 2026
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月30日/2026年1月6号(12月23日発売)は「ISSUES 2026」特集。トランプの黄昏/中国AIに限界/米なきアジア安全保障/核使用の現実味/米ドルの賞味期限/WHO’S NEXT…2026年の世界を読む恒例の人気特集です

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

カナダGDP、10月は前月比-0.3% 米関税影響

ビジネス

円安進行、「物価上振れにつながりやすい」と何人かの

ビジネス

企業向けサービス価格、11月は前年比2.7%上昇 

ワールド

中国、インドをWTO提訴 太陽光備品やIT製品巡り
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 10
    楽しい自撮り動画から一転...女性が「凶暴な大型動物…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中