最新記事
ロシアテロ

ロシアは民間航空機を狙った「空のテロ行為」を企てている──ポーランド首相

Poland's Tusk Accuses Russia of Planning Global Acts of Airline Terror

2025年1月16日(木)16時12分
マイケル・D・キャロル
アゼルバイジャン航空墜落事故の犠牲者を弔う葬儀

アゼルバイジャン航空墜落事故の犠牲者を弔う葬儀(2024年12月29日、アゼルバイジャンの首都バクー)REUTERS/Aziz Karimov

<過激化するお家芸のハイブリッド攻撃。狙いは西側のウクライナ支援を妨害することだ>

ポーランドのドナルド・トゥスク首相は1月15日、ロシアが民間航空機を標的とした「空でのテロ行為」など世界規模の破壊工作を企てていると主張した。ワルシャワを訪れたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談後に行った共同会見の中で、脅威の深刻さを強調した。

【動画】墜落するアゼルバイジャン航空機

EU加盟国であるポーランドは、ロシアがポーランドやその他の西側諸国に対してハイブリッド戦争を仕掛けていると非難し、西側諸国がロシアと戦争しているウクライナを支援していることへの「報復」だとその動機だと説明している。

またポーランドの当局者たちは、ロシアが同盟国ベラルーシ経由でEUの東の国境から大量の移民を流入させ、EU内で混乱や分断を引き起こそうとしているとも主張している。

2024年12月25日にアゼルバイジャン航空の旅客機がカザフスタンに墜落して38人が死亡した事故では、アゼルバイジャンはロシアの防空システムが誤って同旅客機を撃墜したのではないかと主張した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はこの「悲劇的な事件」について謝罪したが、墜落の責任がロシアにあるとは認めなかった。

この一件はアゼルバイジャンとロシアの複雑な関係を浮き彫りにし、地域の緊張をいっそう高めることになった。

キャリア
AI時代の転職こそ「人」の力を──テクノロジーと専門性を備えたLHHのコンサルティング
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ウクライナ向けトマホーク承認も ロが戦

ワールド

トランプ氏「ガザ戦争は終結」、人質解放待つイスラエ

ビジネス

主要行の決算に注目、政府閉鎖でデータ不足の中=今週

ワールド

中国、レアアース規制報復巡り米を「偽善的」と非難 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリカを「一人負け」の道に導く...中国は大笑い
  • 4
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 6
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 7
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 8
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 9
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 10
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中