最新記事
兵器

ウクライナ各地の戦場に続々と出現する、ロシア軍「亀戦車」...防御力の弱さ露呈した「撃破」動画

Russian 'Turtle Tanks' Onslaught Goes Horribly Wrong in Ukraine Video

2024年5月18日(土)15時35分
エリー・クック

第79旅団によると、ウクライナ軍はノヴォミハイリフカ近郊で、ドローンと砲撃、対戦車ミサイルを使い、ロシア軍の車列を攻撃した。「わが軍兵士の技量と、優れたチームワークのおかげで、戦車4台、歩兵戦闘車6台、装甲回収車1台が、残骸となって戦場に残された」

ウクライナ軍によると、この車列は「大規模攻撃」の一部だった。その直前にロシア軍は、この集落周辺での活動を一時的に中断していたという。本誌は、ウクライナ軍が公開したこの映像について独自に検証することができず、ロシア国防省にメールでコメントを求めている。

ノヴォミハイリフカは、最前線の村だ。ロシアが支配する都市ドネツクの南西部、2023年12月にロシアが制圧した村マリンカの真南に位置する。すぐ近くには、ドネツク州南部にある戦略的な要衝ヴフレダルもある。ドネツク州は、2年を超える全面戦争のあいだ中、激戦の舞台となっている。

ウクライナ軍が5月15日午後1時30分(現地時間)に発表した声明によると、ロシア軍はノヴォミハイリフカ北部に対して、複数回の攻撃を行った。ノヴォミハイリフカの西に位置する集落アントニフカも空爆を受けた。

戦線を拡大しウクライナの戦力分散を狙うロシア

ロシアは、ウクライナ東部への攻撃を強めつつ、5月15日には、同国北東部ハルキウ州で、さらに2つの村を支配下に置いたと主張した。ロシア政府が発表した声明によると、北部で展開するロシア軍部隊が、フリボケとルキャンツィを制圧したという。

ロシアは5月10日、北東部で新たな前線を開いた。これについてウクライナ当局と西側アナリストは、ロシアがウクライナの戦力分散を狙っていると述べている。

ウクライナ東部と北東部で戦う同軍ホルティツィア作戦軍の報道官ナザール・ヴォロシン中佐は本誌に対して、ロシアは、ウクライナによる東部と南部の陣地強化を防ごうとしていると語る。ハリコフから離れた前線沿いでは、ロシア軍の攻撃回数が増えているという。

ロシア国防省は5月15日、ロシア軍が、ザポロジエ州南部の村ロボティネを制圧したと発表した。ロボティネは、ウクライナ軍が2023年に反攻してロシアから奪還した村だ。

ウクライナ軍は5月15日、ロシアはロボティネ周辺で軍を進めようとしていると述べた。同地近辺では、「小競り合い」が1日に15回起きたという。
(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 トランプの大誤算
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月14号(4月7日発売)は「トランプの大誤算」特集。国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、イラン在外凍結資産の解除に同意=イラン高官筋

ワールド

ガザ平和評議会、資金不足報道否定 「要請全額満たさ

ワールド

情報BOX:米とイラン和平交渉、知っておくべき主な

ワールド

米とイランの交渉団がパキスタン入り、レバノン停戦な
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 7
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 10
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中