最新記事

英王室

チャールズ新国王は疲れを知らず瞬間沸騰もある、スタッフにとって難しいボス──新暴露本

Charles' Household Plagued by 'Internal Backstabbing,' New Book Claims

2022年9月27日(火)18時15分
ジェームズ・クロフォード=スミス

チャールズが国王に即位した直後、世界は2度にわたって彼の短気を目の当たりにしている。

1回目は9月10日にセントジェームズ宮殿で行われた王位継承評議会での一幕。公式書類に署名をする際、チャールズはデスクの上のペンケースの配置に苛立った。怒りを露わにした顔でペンケースをどけるように指差し、側近が素早く片付けた。その後に署名をしたウィリアム皇太子は、元の位置に戻されたペンケースをまったく気にせず署名を済ませた。

■動画を見る

2回目は9月13日。チャールズが国王に即位した後、イギリスを構成する4つの連合王国を訪問して弔意を受けるために、アイルランドを訪れていた時のことだ。ヒルズボラ城で来訪者名簿に記帳をする際、ペンからインクが漏れて指につくと「なんてひどいペンだ!」と悪態をつき、「耐えられん!毎回こうなるんだ」と吐き捨てた。

■動画を見る

ロウは新著の中で、チャールズの皇太子時代、スタッフは主に2つの「難題」に直面していたと述べる。

一つは「内部の裏切り」だ。公邸のスタッフの間には、「上司」である王室メンバーの心証を良くするために「ほかのスタッフを陥れる策略」が渦巻いていたという。

課題は公邸スタッフとの信頼関係の構築か

もう一つは、チャールズの歓心を得ようとする外部顧問と公邸スタッフの対立だ。ロウが話を聞いた多くの元スタッフによれば、チャールズはしばしば、公邸スタッフとは相反する助言を行う外部顧問の意見に影響を受けた。これはまずい。

この点は、ヘンリーとメーガンに対する批判と共通する部分がある。彼らは王室でつらい思いをしていた時期に、アメリカのPR会社やオプラ・ウィンフリー、タイラー・ペリーなどの著名な友人に助言を求めていた。

チャールズ新国王の下で英王室がどのようになるのかはまだ分からないが、故エリザベス女王に仕えていた数多くのスタッフが今後、チャールズの下で働くことになる見通しだ。

*バレンタイン・ロウの新著はヘッドライン・ブックスから、イギリスで10月6日に発売される。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独失業者数、11月は前月比1000人増 予想下回る

ビジネス

ユーロ圏の消費者インフレ期待、総じて安定 ECB調

ビジネス

アングル:日銀利上げ、織り込み進めば株価影響は限定

ワールド

プーチン氏、来月4─5日にインド訪問へ モディ首相
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 7
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 8
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中