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トランプ政権

民主党に傾くトランプに「隠れ中道派」疑惑が

2017年9月14日(木)17時45分
マシュー・クーパー

これに反発した移民擁護派の市民やDACA対象者は、街中でデモを実施。グーグルやアップルなどの経営トップも撤廃反対の声明を出すなど、政権への風当たりが強まっていた。

するとトランプは、すぐさま撤廃を取り下げる動きを見せ「チャックとナンシーが何とかしてくれるさ」と語った。民主党の有力議員で人権擁護派のシューマーやペロシを親しげにファーストネームで呼びながら、DACA撤廃後も強制送還されずに済む対策をまとめるよう議会に要請。ペロシも、DACA対象者に向けてトランプが「心配するな」とツイートしたのは自身の要請によるものだと語り、トランプとの緊密ぶりをアピールした。

【参考記事】憤るアメリカ白人とその政治化

共和党にとっては青天のへきれきだ。オバマケア撤廃に失敗し、人工妊娠中絶の禁止法案は頓挫気味、税制改革も見通しが立たず――。この1年間、保守派の最高裁判事を誕生させたこと以外にこれといった成果を出せずにいる共和党だが、突如として彼らが最も忌み嫌う移民政策でも他の政策以上に「危機」に陥っていることを悟り始めた。

数週間前、トランプはアリゾナ州フェニックスでの政治集会で、「政府閉鎖になってもメキシコ国境沿いに壁を造る」と息巻いていた。そして今の変節ぶり。債務上限引き上げの期限が終わる12月、私たちは再び想像もできないニュー・トランプと向き合っているかもしれない。

本誌2017年9月12日発売最新号掲載

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