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宇宙船でもエコな3Dプリンターでリサイクル

2017年9月26日(火)16時00分
メガン・バーテルズ

ほぼ全工程を地上で操作

宇宙ステーションでもう1つ重要なのは、できるだけ宇宙飛行士の手を煩わせないことだ。「宇宙では時間はとても貴重だ」と、NASAの「宇宙ものづくり計画」の責任者ニキ・ワークハイザーは言う。リファブリケーターは、ほぼ全工程を地上から出力データを送信して操作するため、宇宙飛行士は完成品を取り出すだけでいい。

リファブリケーターが再生処理できるのは今のところ、ウルテムという強度に優れたプラスチックだけ。ただし宇宙空間でリサイクルできる種類が増えれば、地上と同じように、処理を始める前に素材を分別する必要が生じるだろう。

長期的にはプラスチックだけでなく、金属や印刷された電子基板なども混ぜて再生したいと、ワークハイザーは考えている。宇宙ステーションで対処すべき問題の4分の1以上は、電子部品関連の調達や補給だからだ。

ワークハイザーによると、米国防総省もNASAの研究に注目している。軍は微小重力状態で作業するわけではないが、狭い空間で、使える手法が限られたなか、安全に十分考慮しながら制限時間内にミッションを完了させる点は共通している。

ミュールバウアーも次のように語っている。「宇宙ステーションで安全に作業できるようになれば、地上での作業もより安全になる」

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[2017年9月26日号掲載]

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