BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の交通を遮断 ──「式場に入れない」新婦の訴えに警察が異例対応
BTSのカムバック公演の準備が進むソウル市中心部の光化門前広場特設会場 Kim Hong-Ji - REUTERS
<約3年5カ月ぶりのBTSのコンサートにソウルは混乱のピークに>
世界中のファンが待ちに待ったBTSのカムバック。すでに20日には約5年4カ月ぶりのフルアルバム「ARIRANG」が発売されたが、21日夜には2022年10月に開催された釜山万博誘致祈願コンサート「BTS in BUSAN」以来、約3年5カ月ぶりとなるライブが、ソウル中心部にある光化門(クァンファムン)広場の特設ステージで開催される。
2002年のサッカーW杯街頭応援以来最大規模となる約26万人の来場が見込まれるこの公演は、熱狂的なファンの期待を一身に集める一方、周辺住民や関係者に広範な影響をもたらし、警察・行政が異例の対応に追われる事態となっている。SBS、聯合ニュース、中央日報など韓国メディアが報じた。
世界中から集まるファン、膨らむ期待
公演前日の20日、光化門広場にはすでに多くのファンが詰めかけ、熱気に包まれていた。ミャンマー国籍のスピサさん(28)は「友人10人と一緒に公演を観覧する予定で、今週ずっとわくわくしている」と語った。メキシコから訪れたマリア・デレッサさん(38)は、広場のビルに映し出されたBTSの広告映像を見て涙を浮かべ、「とても感動的だ」と声を震わせた。国境を越えたファンたちの熱量は、すでに街全体を覆い始めていた。
周辺の商店主たちも期待感を隠さなかった。光化門近隣のカフェを経営するA氏は「明日は普段の売上の3倍を見込んでコーヒー豆を準備した。10倍を想定している店もある」と話した。油揚げのり巻き専門店の店主B氏は、世界各国から訪れるファンの宗教・文化的な違いを考慮し、誰もが食べやすいメニュー一本に絞って対応したという。景福宮駅近くにある伝統衣装の韓服レンタル店では、BTSグッズを陳列・販売するなど、街全体がこの公演に向けて動き始めていた。
26万人に備えた、厳戒態勢
一方、警察とソウル市の公務員たちの間では、緊張感が高まっていた。当日の午前中から警察は会場一帯に警察バスとバリケードを配置し、3重の遮断線を構築。重篤患者への対応を想定し、大韓民国歴史博物館前には移動型重患者室も設置される予定であった。BTSのメンバー自身もライブ配信を通じて、ファンクラブ「ARMY」を含む観客に対し、安全への注意を繰り返し呼びかけた。
公演当日の21日、光化門・市庁・景福宮・乙支路入口の各地下鉄駅は、人混みの状況によっては無停車通過となる可能性があり、市内バスも広範に迂回するルートを取ることになった。事実上、光化門周辺の公共交通機関はほぼ遮断される状態となり、市民生活への影響は避けられなかった。






