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全米騒然の殺人事件の裏側...被害者の妻を演じるパトリシア・アークエット「私も夢中だった」

New Chances

2025年12月4日(木)18時30分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)

──『華麗なるマードー家』のどこに引かれたのか。

もともとドラマのベースになった事件に興味があった。女性が殺害される事件の大多数は、恋人やパートナーによるものであることも、あの事件で知った。でも、あんなに人を言いくるめるのがうまい夫だったら、すっかり信用してしまうだろうなと思った。


──マギーは犠牲者だが、事件と全く無関係というわけではなかった。

彼女にも責任はあった。異常なことを全くおかしいと思わなくなっていた自分に気付いて驚愕する。薬物依存症は、本人だけでなく家族が無意識のうちにそうさせてしまっていることも多い。

──全米を揺るがせた事件を扱うことに躊躇はなかった?

ぎくしゃくした関係の夫婦や、名門一族の世界を研究して演じるのは興味深かった。「この家族の不可解な関係は一体何なのか」「自分の一番近くにいる人のことを実は何も分かっていなかったと知ったときは、どんな気持ちなのか」ってね。

──『6才のボクが、大人になるまで。』で15年にアカデミー賞助演女優賞を受賞したことは今も記憶に新しい?

子供の頃、シャンプーの容器を持って、受賞スピーチのモノマネをしたものよ。でも、まさか本当に自分がオスカーをもらえるとは思いもしなかった。最高の瞬間だったけれど、本当にびっくりして、ガタガタに緊張した。今はとてもよい思い出ね。

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