最新記事
映画俳優

「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?

2024年9月6日(金)20時55分
千歳香奈子
ダニエル・クレイグ

ダニエル・クレイグ(2015年10月、独ベルリン) AAPimages-Shutterstock

<ベネチア国際映画祭に登場した「6代目ジェームズ・ボンド」ダニエル・クレイグの新たなヘアスタイルが話題になっている。レッドカーペットでは、妻レイチェルと手をつないで歩いてキスまで披露した>

2006年公開の映画『007 カジノ・ロワイヤル』から6代目ジェームズ・ボンドを演じてきたダニエル・クレイグが、イタリアで開催中のベネチア国際映画祭で髪を伸ばした新ヘアスタイルを披露して「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」と話題を呼んでいる。

【写真】「ボンドの面影ゼロ」と話題のダニエル・クレイグの新髪型

コンペティション部門に出品されたルカ・ダァダニーノ監督の新作『Queer』のワールドプレミアに出席するため、2011年に結婚した女優レイチェル・ワイズと共にベネチア入りしたダニエルは、トレードマークだったキリっとした印象の短髪からロングヘアにイメチェン。白いTシャツにジーンズ姿で薄っすらと白い髭も生やして現地入りする様子が報じられると、「誰だか分からない」「ダニエルがロン毛?」とファンから驚きの声が上がった。

2021年に公開された『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』までシリーズ初の金髪ボンドを15年間務めたダニエルは、9月3日に行われた上映会ではオールホワイトのスーツにサングラス、銀髪が混ざった明るいブルネットの長髪を横分けにし、前髪を額になびかせる「脱ボンド」ルックを披露。滅多に公の場でツーショットを見せないレイチェルと手をつないでレッドカーペットを歩き、キスまで披露する仲睦まじさで、ひときわ注目を集めた。

髪を伸ばした理由は?

1960年代から続く『007』史上最高のジェームズ・ボンドと評されたクレイグだけに、引退から3年が経った今も爽やかな短髪のボンドイメージを抱いているファンは多く、かけ離れた姿に「誰?」「ポール・マッカートニーみたい」「クリス・パインのコスプレのよう」「美しく年齢を重ねている」「すてき」「この髪型大好き」「新ジェームズ・ボンド?」などさまざまなリアクションが寄せられている。

ダニエルがイメージを払拭して髪を伸ばしたのは、2025年公開予定の映画『ナイブズ・アウト』シリーズ第3弾『Wake Up Dead Man: A Knives Out Mystery』の役作りのためだと言われている。

撮影終了後も長髪をキープしているダニエルは、7月下旬にはスペインのラグジュアリーブランド「ロエベ」の2024秋冬コレクションのキャンペーンに登場し、ロングヘアをお披露目している。この時も、ネットではハートマークと共に「ダニエルになんてことしたの」「衣装も髪も最低」「ミスキャスト」など否定的なコメントも寄せられ、誰だか分からないと賛否を呼んでいた。

新ヘアで新境地を開拓したダニエルは、『Queer』ではメキシコを舞台に現地で出会った若くて美しい青年に溺れていく同性愛者で麻薬依存症の米国人男性を演じ、役者として高評価を得ている。上映会では、9分間に及ぶスタンディングオベーションが沸き起こり、感極まった様子も見せていた。

ボンドから解放されたクレイグが、次はどんな顔を見せてくれるのか注目が集まっている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。

ニューズウィーク日本版 トランプvsイラン
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年7月8日号(7月1日発売)は「トランプvsイラン」特集。「平和主義者」の大統領がなぜ? イラン核施設への攻撃で中東と世界はこう変わる

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

豪小売売上高、5月は前月比0.2%増と低調 追加利

ビジネス

午前の日経平均は続落、トランプ関税警戒で大型株に売

ワールド

ドバイ、渋滞解消に「空飛ぶタクシー」 米ジョビーが

ワールド

インドネシア輸出、5月は関税期限控え急増 インフレ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    ワニに襲われ女性が死亡...カヌー転覆後に水中へ引きずり込まれる
  • 3
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。2位は「身を乗り出す」。では、1位は?
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 6
    世紀の派手婚も、ベゾスにとっては普通の家庭がスニ…
  • 7
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    あり?なし? 夫の目の前で共演者と...スカーレット…
  • 10
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中