最新記事
セレブ

英女優に客が物を投げつけ「顔に直撃」...繰り返される危険行為は「SNSで有名人が身近になったせい」と専門家

Florence Pugh Fan Attack Sparks Outrage

2023年12月9日(土)20時19分
ビリー・シュワブ・ダン
フローレンス・ピューの顔に物が直撃

Ovidiu Hrubaru/Shutterstock

<客席から投げ込まれた物が女優フローレンス・ピューの顔に直撃。ハリー・スタイルズなど何人もの有名人が同様の被害を受けている>

12月3日、ブラジルで開催されていた「CCXP(コミコン)2023」の会場で、客席から投げ付けられた物が英俳優フローレンス・ピューの顔に直撃するという出来事があった。当然、「犯人」を批判する声が噴出しているのだが、一方でこうした行為は最近さまざまなコンサートなどで続発しており、一種のトレンドとなってしまっている。

■【動画】客席から投げ込まれた物が英女優の顔に直撃...過去にはハリー・スタイルズやテイラー・スウィフトも被害

ソーシャルメディアに投稿された映像には、来年公開される映画『デューン 砂の惑星Part2』について語るパネルディスカッションで、27歳のピューが、共演者のティモシー・シャラメ、オースティン・バトラー、ゼンデイヤらと並ぶ姿が映っている。『デューン 砂の惑星Part2』は、はるか遠い未来、人工知能(AI)後の宇宙を舞台にした『デューン 砂の惑星』の続編だ。

出演者たちが、監督と脚本を担当したドゥニ・ヴィルヌーヴと写真撮影するために立ち上がったとき、客席からステージに、何かが投げ込まれた。その物体は、ピューの目のそばを直撃し、ピューは顔をしかめ、落ちた物体を拾おうと手を伸ばした。共演者たちもこの出来事に驚き、ピューに声を掛けた。

この事件の動画がオンラインで拡散されると、一斉に非難の声が上がった。「フローレンス・ピューに物を投げ付けるなんてひどすぎる。いったいどうしたらいいのだろう。こんなことは許せない。今も。これからも」「失明する可能性だってあった。本当にどうかしている」「フローレンス・ピューに物を投げ付けるなんて、どうなっているんだ」

さらには、「こんなことをしようと思うなんて、本当に悲しい。そのせいで、彼女がステージを降りることになり、とても悲しい。彼女の無事を願っている。この前はテイラー・スウィフト、今回はフローレンス。ブラジルではいつも悪いことが起きる」というコメントもあった。スウィフトが11月17日にブラジルでおこなった公演中に、23歳の観客が倒れて死亡するという事件が起きた。

スタイルズもカーディ・B もテイラー・スウィフトも

今回の事件が起きる前から、ステージ上の有名人が物を投げ付けられるという危険な行為が続いている。

昨年11月には、歌手のハリー・スタイルズがスウェーデンでの公演中、客席から投げられた菓子が目に当たった。今年6月にも、オーストリアの首都ウィーンでの公演中、観客が投げた物が顔に命中した。

歌手のピンクは今年6月、ロンドンでの公演中に、遺灰と見られるものを投げ付けられて当惑した。ヒップホップミュージシャンのカーディ・Bは7月、観客に飲み物を投げ付けられた後、客席にマイクを投げて反撃した。

編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ガザ停戦でエジプトの役割を称賛 和平実

ワールド

トランプ氏、ゼレンスキー氏と17日会談 ウ当局者も

ワールド

トランプ氏、イランと取引に応じる用意 「テロ放棄が

ビジネス

JPモルガン、最大100億ドル投資へ 米安保に不可
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇敢な行動」の一部始終...「ヒーロー」とネット称賛
  • 4
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 9
    ウィリアムとキャサリン、結婚前の「最高すぎる関係…
  • 10
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル賞の部門はどれ?
  • 4
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中