最新記事

アーティスト

「自分で求めたのに」と批判殺到...観客に飲み物かけられ激怒の米ラッパー、反撃に投げ込んだマイクはオークションに?

2023年8月4日(金)18時50分
千歳香奈子
カーディ・B

カーディ・B(2020年2月、マイアミ) YES Market Media-Shutterstock

<公演中にファンから飲み物をかけられ反撃したカーディ・Bだが、その前に「水ちょうだい」と自ら煽る場面も。一体なぜキレたのか?>

【動画】観客に飲み物をかけられたカーディ・Bがマイクを投げ反撃、捨て台詞に激怒の理由も

携帯電話から大人の玩具、キャンディーや遺灰までステージでパフォーマンス中のアーティストへの物投げが社会問題化している米国で、ファンから飲み物を浴びせられたカーディ・Bがマイクを投げつける反撃に出て物議を醸している。

6月にはビービー・レクサが観客の投げた携帯電話で顔を負傷する事故も起きており、当初はファンによる一連の迷惑行為かと思われたが、観客に「水をかけて」とお願いする様子を撮影した動画がSNSに投稿されたことで、昨今のトレンドに対する正当な反応だったのかどうか議論を呼んでいる。

 
 
 
 

擁護ムードから一転

事件が起きたのは、灼熱のラスベガス。7月29日にクラブの野外ステージで行われた公演で、ステージに近い前列にいた観客がカップに入った飲み物をカーディの顔に浴びせた。これに激怒し、マイクを振り上げて壇上から観客めがけて投げつける様子を撮影した動画がネットで拡散されると、「彼女はやるべきことをやっただけ」「アーティストに物を投げつけるのはやめるべき」と擁護する声が上がった。

しかし、この直前に暑さをしのぐため自ら客席に向かってヒップを突き出すようなポーズで「水をちょうだい」と煽る様子を撮影した別の動画も投稿されたことで、事態は一変。動画では何人かの観客がカーディのボディめがけて水をかけ、「気持ちいい!」と喜んでおり、「自分で要求しておきながらマイクを投げるとかありえない」と批判が殺到。

コメント欄には、「別の観客にマイクが当たったように見える」との指摘や、マイクを投げた後も歌声がスピーカーから流れ続けていたことに「マイクは必要なかった。口パクだったのだから」とパフォーマンスを批判する声まで寄せられ炎上した。

前日のステージでもDJにブチ切れ

警備員が液体を浴びせかけた人物の周りに集まる様子も見られたが、その後は何事もなかったかのようにパフォーマンスが再開された。しかし、腹の虫が収まらなかったのか、公演終了間際には「顔じゃなくて、"あそこ"にかけろと言ったのに、クソ女」と捨て台詞を吐いたカーディ。後日マイクが当たった女性から被害届が出され、暴行容疑で警察が捜査に乗り出す事態になった。

「証拠不十分」で捜査は打ち切られ、逮捕は免れたものの、前日のステージでも曲を早々に切り上げたDJにキレてマイクを投げつける行為でファンを驚かせていた。この様子もTikTokに投稿されており、「2人とも訴えたらいいのに」とバッサリ斬り捨てるユーザーも出ている。

【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バイデン大統領、対中関税を大幅引き上げ EVや半導

ビジネス

独ZEW景気期待指数、5月は予想以上に上昇 22年

ワールド

プーチン大統領、16-17日に訪中 習主席との関係

ワールド

ゼレンスキー氏、支援法巡り米国務長官に謝意 防空の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 5

    年金だけに頼ると貧困ライン未満の生活に...進む少子…

  • 6

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 7

    アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プー…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    「人の臓器を揚げて食らう」人肉食受刑者らによる最…

  • 10

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中