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イラン「開国」で訪れるべきはここ!

2015年9月2日(水)17時30分
ホーリー・ダグレス

 ヴォーグ誌は最近、米コロラド州のスキーリゾート、アスペンのイラン版としてこの地を紹介した。欧米の基準からすればお手頃価格のリゾートだが人々はおしゃれに着飾り、景観はコロラド州よりもむしろスイスアルプスに似ている。

イチ押し テヘラン北東のシェムシャクリゾート、同北西のディジンリゾート。

ゴージャスなビーチ

 イラン人は水着なんて着ないと思っている? 彼らは夏のビーチが大好きで、ペルシャ湾だろうとカスピ海だろうと繰り出している(かなり蒸し暑いのでご注意)。海辺では海に沈む夕日を眺め、ジェットスキーやスキューバダイビング、パラセーリングなどで楽しめる。

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ペルシャ湾岸のリゾート地にはジェットスキーも Morteza Nikoubazl-REUTERS


 異性の家族や友人と別行動でも構わなければ、ビーチも歩き回れる(ビーチは男女別に分かれている)。場所にもよるが、女性用ビーチはヘアメークもファッションも完璧な女性がくつろぎ、南仏さながらの光景。ハイヒールやトップレス姿のイラン人女性を見ても動揺しないこと。変な人だと思われかねない。

イチ押し 南部キッシュ島、カスピ海に面したモーテルゴービーチ。

ハジケるパーティーシーン

 ナイトクラブは違法とされるイランだが、地下室やリビング、郊外のビラなどで極秘パーティーは頻繁に行われている。ミラーボールにDJに、アルコールだってある(密造品か密輸入品)。自家蒸留酒がお気に召さなければ、ジョニーウォーカーやハイネケン、パトロンなら手に入る。

バザールでショッピング

 イランはキャット、カーペット、キャビアの3つのCでよく知られるが、Pのピスタチオも有名だ。おいしいし、豊富に販売されている。

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ナッツからじゅうたん、工芸品まで Morteza Nikoubazl-REUTERS


 イラン旅行には空のスーツケースを持っていこう。どの都市にも数百年以上の歴史を持つ大バザールがある。手当たり次第に写真を撮りまくり、あらゆる工芸品を買いあさりたくなるのは間違いない。

 それから、イランに来てペルシャじゅうたんを買わずに帰るわけにはいかない。中東最古のバザールであるタブリーズやカシャーン、ケルマーンにまで足を伸ばせるのなら、複雑なデザイン、形、模様をした「これぞペルシャじゅうたん」というものを手に入れるべきだ。

イチ押し テヘランのグランドバザール、イスファハンのグランドバザール。

From GlobalPost.com特約

[2015年9月 1日号掲載]

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