才能を「発揮できる人・できない人」を分ける、ただ1つの違いとは? 才能を整理し、生かす方法
組織で才能を生かす魔法の技術、「ジョブクラフティング」
──組織づくりやチーム運営に『才能のトリセツ』を生かせたらと思っています。適材適所を目指して試行錯誤している組織は多いですが、組織や部署のミッションとメンバーの才能の重なりを広げるにはどうするとよいでしょうか。
重なりを広げていく魔法の技術に「ジョブクラフティング」があります。仕事のやり方・関係性・意味づけを自分で再設計していく考え方のことです。たとえば、資料作成をAIで効率化するのは、「やり方のクラフティング」。人との関係性で声のかけ方を少し変えるといった工夫は、「関係性のクラフティング」にあたります。
中でも最強なのが、仕事に対する意味づけを変える「認知クラフティング」です。僕が社会人1年目のとき、セミナーの文字起こしが退屈だったのですが、当時の上司に2つの目標を設定するようアドバイスされました。そこで「すばやく正確にタイプできるようになる」「学んだことを必ず実行する」と設定した。すると、1年後には文字起こしが格段に速くなり、議事録作成も得意になりました。しかも、学びを行動に落とし込む習慣がついたので、フィードバックループが回り始めたんです。
リーダーはメンバーに、「この仕事はあなたのどんな欲求とつながってる?」と質問するといいと思います。メンバー全員で「才能のトリセツ」を共有しておくと、各メンバーの欲求とプロジェクトとの意味づけを考えるヒントになります。
個人が自分の欲求をベースに仕事に意味づけをすること。そして、リーダーがそのプロセスを支援し、伴走すること。この両輪が回れば、個人と組織のミッションの重なりが自然と広がっていくはずです。





