最新記事
食糧問題

値上がりしているのは日本のコメだけではない...世界の食料価格が高水準記録、上り幅はいかほど?

2025年9月8日(月)08時00分
エジプトでの小麦収穫

国連食糧農業機関(FAO)が5日発表した8月の世界の食料価格は約2年半ぶりの高水準となった。エジプトでの小麦収穫、2023年撮影(2025年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany/File photo)

国連食糧農業機関(FAO)が5日発表した8月の世界の食料価格は約2年半ぶりの高水準となった。肉、砂糖、植物油が値上がりした一方、穀物や乳製品が値下がりした。

国際的に取引される主要な食料品の価格変動を測るFAO食料価格指数は、8月に130.1ポイントとなり、7月改定値の130.0ポイントから上昇した。前年同月比では6.9%上昇した。


2023年2月以来の高水準となった。ただ、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて22年3月に記録したピークを依然18.8%下回っている。

植物油価格は8月に1.4%上昇し、3年ぶりの高水準となった。インドネシアがバイオディーゼル燃料の義務配合率引き上げを計画していることが、パーム油、ヒマワリ油、菜種油を押し上げた。

穀物価格は7月から0.8%下落し、5カ月連続で低下した。小麦価格は欧州連合(EU)とロシアでの豊作により下落。トウモロコシ価格は米国の飼料・エタノール需要増を受けて上昇した。

コメ価格は値下がりした。インド産価格が3年ぶりの安値水準に落ち込んだ。インドルピーの軟化や輸出業者間の激しい競争が背景。

食肉価格指数は0.6%上昇し、過去最高を記録した。米国と中国での牛肉需要の堅調さがけん引した。

砂糖価格は0.2%上昇。ブラジルのサトウキビ収穫量への懸念と世界的な需要を背景に6カ月ぶりに上昇した。

FAOは、25年の世界の穀物生産量が前年比3.5%増の29億6100万トンと過去最高を記録すると予測。従来の予測である29億2500万トンから上方修正した。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2025トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


まちづくり
川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に──「世界に類を見ない」アリーナシティプロジェクトの魅力
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ホルムズ海峡船舶護衛、欧州の多くで慎重論 「われわ

ワールド

供給確保優先、ホルムズ海峡のイラン船舶通過「問題な

ワールド

米中首脳会談延期なら、イラン情勢が理由 貿易問題で

ワールド

イラン攻撃で3週間の作戦計画、イスラエル軍 レバノ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 5
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 6
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 7
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中