トランプ氏、訪中「約1カ月」延期要請 対イラン作戦で
中国の習近平国家主席(右)とトランプ米大統領。昨年10月、韓国・釜山で撮影(2026年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Trevor Hunnicutt Nandita Bose
[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、対イラン軍事作戦を理由に、今月31日から4月2日に予定していた中国訪問を約1カ月延期するよう要請したと明らかにした。ホワイトハウスで記者団に述べた。
ワシントンの中国大使館はコメント要請にすぐに応じなかった。
ホワイトハウスのレビット報道官は「トランプ氏は中国訪問を楽しみにしている」とした上で、「日程は変更される可能性がある。トランプ氏は現在、(米軍の)最高司令官として、対イラン作戦『エピック・フューリー(壮絶な怒り)』の成功を最優先している」とし、「日程が整い次第、発表する」と語った。
レビット氏はこれに先立ち、FOXニュースのインタビューに対し、米中会談は危ぶまれていないものの、延期される可能性があると述べていた。
米中協議のためにフランスのパリを訪れているベセント財務長官は、予定されているトランプ大統領と中国の習近平国家主席との会談が延期されることになった場合、貿易を巡る米中の見解の相違からではなく、トランプ大統領がイラン情勢を受けて米国にとどまる必要がある可能性があるためと説明。「トランプ大統領は戦争遂行の調整のため、ワシントンにとどまりたい意向だ。現況下の海外訪問は最適とはいえない」と述べた。
また、ホルムズ海峡の状況を巡り、中国が行動を控えていることが理由でもないと指摘。中国代表と15─16日にパリで実施した経済分野の閣僚級協議については、「非常に良好だった」とし、「安定した関係」の恩恵を受けていると語った。
トランプ大統領は15日に掲載された英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、中国訪問を「延期する可能性もある」と述べていた。
中国はこれまでトランプ氏の訪問の日程を明らかにしていないほか、通常、習主席の予定を前もって公表しない。
中国外務省報道官は16日の定例記者会見で、トランプ氏の訪中計画について、中国と米国が意思疎通を続けていると明らかにした。トランプ氏が習氏との首脳会談を延期する可能性に言及したとの報道について質問を受け、回答した。同報道官は、国家元首による外交は米中関係に戦略的な指針を与える上で、かけがえのない役割を果たすと述べた。





