最新記事
経営者

「生涯青春」を掲げ、前だけ向いて挑み続ける──。レダグループホールディングス創業者インタビュー

PR

2023年12月19日(火)12時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ広告制作チーム

プチシルマCMキャラクターの研ナオコ

プチシルマのCMキャラクターを務める研ナオコさん(左)。右は加畑の実娘でもある女優のともこさんだ。

成長を続けられるのは、人との縁があればこそ。

もう1つ、加畑が大事にしていることがある。人との「縁」だ。ブランド認知を高める起爆剤となったテレビCMでも、商品イメージだけでなく企業理念も深く理解するタレントやスポーツ選手との出会いがあった。「小川知子さん、小柳ルミ子さん、ジャンボ尾崎さん、野村克也さん、志村けんさん、研ナオコさん......。他にも多くの方々に支えられて、価値ある商品を世に出すことができています。こうした人との縁は、何にも替え難い宝ですね」。

第55代横綱の北の湖敏満・元相撲協会理事長も、加畑がその縁に支えられてきたと感じるひとりだ。「同い年で、北海道で育ったという共通項もあり、親友を超えた大親友、時には『兄弟』と呼び合うほどの仲で。引退後の還暦土俵入りの際にも世話人代表を務めました。62歳で先に逝ってしまいましたが、何が合っても『兄弟』の言葉があるから、それを支えに今も前を向いて進んでいけていると思います」。

縁も大切にしながら、レダグループホールディングスの成長を見届けてきた加畑。グループは2024年で創業45周年を迎えるが、このタイミングで新たな挑戦を始めるという。学生向けの奨学金制度の創設だ。「環境に恵まれなかったために、持てる能力を将来発揮できない子どもたちが少なからずいます。うちの社員でも、経済的な問題で希望する進路を選べなかった人間がいました。国全体で見ても、大きな損失ですよね。そこに手を差し伸べるための一助になればという思いで動いています。中途半端にお金を遺すくらいなら、世のために全部使うくらいでちょうどいいんじゃないですか。皆さんのおかげでここまで来れたわけですからね」。加畑の人生哲学は、こんなところにも生きているのだ。

70歳を過ぎた今も「生涯青春」を地で突き進む加畑雅之、そしてそんな男の溢れる情熱がほとばしるレダグループホールディングス。今度は何をしてくれるのか、次なる挑戦が楽しみだ。


加畑雅之(Masayuki Kabata)

レダグループホールディングス会⻑兼社⻑

1953年生まれ。幼少期から学生時代までを北海道で過ごす。1979年、セントラル通商(現レダグループホールディングス)を宮城県仙台市で創業。89年に全国テレビCMを開始。99年に医療用具「プチシルマ」を発表。2001年に本社を東京都中央区銀座へ、03年には現在の千代田区紀尾井町ニューオータニガーデンコートへと移転。12年からダイレクトマーケティング通販事業部を開始。18年にレダグループホールディングスの商号に。


ニュース速報

ビジネス

米5月住宅建設業者指数45に低下、1月以来の低水準

ビジネス

米企業在庫、3月は0.1%減 市場予想に一致

ワールド

シンガポール、20年ぶりに新首相就任 

ワールド

米、ウクライナに20億ドルの追加軍事支援 防衛事業
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 5

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    奇跡の成長に取り残された、韓国「貧困高齢者」の苦悩

  • 8

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中