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中国人が「9月は反日、10月は親日」なワケ
「気まぐれな中国」との付き合い方のヒント
ある中国人の動画ブロガーはこう語った。「愛国者たちは日本車を壊し、日本製品をボイコットし、愛国心で国産を選ぶ。だが、病気になって手術を受けるとき、彼らは本当に国産の医療器具を選ぶか? 答えは言うまでもない」。中国の体制は「国家の力を集中して大事を成す」ことに優れているが、ノーベル賞のような独創性を重んじる賞では、学問の自由と長期的視野こそ不可欠。これこそ今の中国に最も欠けているものだと、中国人はようやく気付いたのだろう。
9月は反日、10月は親日。中国人の対日感情は本当に複雑で理解し難い。しかし、その中から、日本が中国とどのように向き合うべきかが見えてくる。それは「徳をもって人を服させる(以徳服人)」こと。ここで言う「徳」とは、謙虚や忍耐や礼儀作法だけでなく、美しい歴史文化と強靭な科学精神も指す。どれも今の中国に欠けるものだ。
ポイント
諾貝爾奬
「諾貝爾(ヌオペイル)」はNobelの中国語の音訳。中国出身で中華人民共和国国籍の受賞者は劉暁波(平和賞)、莫言(文学賞)、屠呦呦(生理学・医学賞)の3人。
実至名帰
「実益も名誉も手に入れる」「実際の成果があれば、名誉は自然についてくる」という意味の中国語の成語。「実至名随」とも言う。
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