- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- サウジ・イラン断交は原油価格上昇を狙った「一種のヤ…
サウジ・イラン断交は原油価格上昇を狙った「一種のヤラセ」
一方のイランでは、長年続いた「経済制裁」で経済は疲弊しています。そんな中で、米欧との核合意によって制裁が解除され、国際市場へ向けた原油の輸出を再開出来れば、国民の生活水準の向上が可能となり、世論の不満も沈静化できる「はず」でした。ですが、進行する原油安は、そうした期待に逆行する動きをしています。
サウジと比較すると、イランは大国です。ペルシャ帝国以来の伝統を掲げ、誇り高い独自言語を話す国民を8000万人近く養っていかねばなりません。こちらもサウジ同様に、石油に依存しない経済を、それも規模の大きな経済を作っていかねばならないのです。核合意というのは、「石油輸出が再開できるチャンス」というよりも「西側との交流を深くして、高付加価値の産業を育むスタート地点」として考え直すべきなのだと思います。
そう考えると、年明け早々にこうした「湾岸緊張のドラマ」が発生し、市場に見事に「突き放された」というのは、悪いことではないと思います。「原油価格戦争」のバカバカしさに早く両国が気づいて、「もっとカタギの商売」で生きていくように産業構造の転換へと動くキッカケになれば、それはそれで良いことだからです。
第3次石油ショック(?)への日本の対応を考える 2026.03.04
一般教書演説ではイラン攻撃ではなく物価高対策を強調したトランプ 2026.02.26
裁量労働制の見直しが「働かせ放題」になる危うさ 2026.02.18
エプスタイン疑惑の深層に横たわる2つの問題 2026.02.11
日本経済低迷の主因である「空洞化」をなぜ総選挙で議論しないのか 2026.02.04
消費税減税の断念示唆?に見られる日本的「空気」の決定 2026.01.28
ここがヘンだよ! 日本の総選挙 2026.01.21






