プレスリリース

国総研、"見える緑"をまちづくりにいかす緑視率調査ツール「AI緑視率調査プログラム(試行版)」第2版を公開

2025年03月24日(月)16時30分
国土交通省 国土技術政策総合研究所(以下、国総研)では、緑視率を調査するためのツール「AI緑視率調査プログラム(試行版)」について、多様な緑に対応できるように精度を向上させた改良版(第2版)を公開しました。緑を取り入れたまちづくりを技術面から支援し、まちの快適性や住民のWell-beingの向上に貢献します。
「都市開発研究室HP」URL: https://www.nilim.go.jp/lab/jeg/index.htm


■まちづくりへの緑視率の利用

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/430293/LL_img_430293_1.png
図1 緑視率:人の視野(写真で代替)に占める緑の割合


緑視率は、都市の緑量を表す指標の一つで、人の視野(写真で代替)に占める緑の割合を表し、街路樹や生け垣、壁面緑化など、人々がまちなかで目にする緑の存在を直接実感しやすい指標です。

緑の多い地域に住んでいる住民は、健康で幸福度も高いことが様々な調査で明らかにされてきています。緑視率の利用によって、人々が日常生活で感じている緑の現況を数値化して把握することができるようになり、緑化目標の設定や緑化施策の効果を確認しながら事業を進めていくことができるようになります。


■「AI緑視率調査プログラム」について
緑視率調査では、現地調査で撮影した写真に写っている樹木などの緑を画像編集ソフトで塗りつぶして、写真に占める緑の面積割合を緑視率として算出します。この作業には、大きな手間がかかることが問題でした。「AI緑視率調査プログラム」は、緑視率調査にかかる作業コストをAIによって大幅に削減するツールです。

「AI緑視率調査プログラム」は、研究課題「新技術を活用した都市の緑の効率的な計測手法及び評価手法に関する研究」(令和6~8年度)において開発中のものを試行版として公開し、現場からのフィードバックを受けながら改良を進めています。

今回は、これまでに皆様からいただいたご意見、ご要望に対応して、山の緑や室内の緑など多様な緑に対応できるように改良を行った試行版 第2版を公開いたしました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/430293/LL_img_430293_2.png
図2 改良点1(山など多様な緑への対応を強化)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/430293/LL_img_430293_3.png
図3 改良点2(季節変化への対応を強化)

■「AI緑視率調査プログラム(試行版)」第2版の入手方法
都市開発研究室のホームページから、利用申込みが出来ます。
詳細は、 https://www.nilim.go.jp/lab/jeg/green.html をご覧ください。


■組織概要
組織名称: 国土交通省 国土技術政策総合研究所
代表者 : 所長 福田 敬大
所在地 : 〒305-0804 茨城県つくば市旭1番地
URL : https://www.nilim.go.jp/


【本件に関する一般の方からのお問い合わせ先】
国土技術政策総合研究所 都市研究部
都市開発研究室 主任研究官 大橋 征幹(内線4421)
都市開発研究室 室長 樋本 圭佑(内線4516)
TEL : 029-864-2211(代表)
E-mail: nil-tosikai@ki.mlit.go.jp


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国SMIC、関税の影響注視へ 見通し不透明=共同

ワールド

テキサス州石油掘削申請が4年ぶり低水準、OPEC増

ビジネス

米エネルギー業界、LNG船の国産義務化に反発 適用

ビジネス

米コノコフィリップス、第1四半期の調整後1株利益が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 8
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 9
    日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブ…
  • 10
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 8
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中