米大手行、資本要件緩和で余剰資本最大3200億ドルに=モルガンS
写真は米ワシントンにある連邦準備理事会(FRB)本部の改修工事現場。1月撮影。REUTERS/Kevin Lamarque
Tatiana Bautzer
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米金融規制当局が先月公表した資本要件の緩和方向での再提案に基づくと、大手行は最大3200億ドルの資本が自由に使えるようになる。モルガン・スタンレーのアナリストチームが8日、こうした試算結果を示した。
米連邦準備理事会(FRB)などの当局が行った「バーゼルIII最終化」および「GSIB(国際的にシステム上重要な金融機関)上乗せ資本規制」に関する再提案は、融資や配当、自社株買いなどに多額の資本を充当できる内容で、銀行業界の働きかけが成功したと受け止められたが、これまで自由に使える具体的な資本規模は明らかになっていなかった。
こうした中でモルガン・スタンレーのマナン・ゴサリア氏が率いるアナリストチームはノートに、新たな資本要件下での36行の推計余剰資本は現行の2660億ドルから20%増えて3200億ドルになると記した。
モルガン・スタンレーによると、第1・四半期決算発表時に新要件が実施された際の余剰資本の暫定値を各行が個別に開示し始めると予想している。
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は直近の株主宛て書簡で、新要件が実施された場合、同行の余剰資本は400億ドル前後になる可能性があると述べた。
モルガン・スタンレーのアナリストチームは、GSIB上乗せ資本規制緩和で最も恩恵を受けそうなのはゴールドマン・サックスとシティグループだと想定している。





