Picture Power

【写真特集】世界最高峰の野生生物写真コンテスト 変わる環境を生き抜く野生の底力

RESILIENCE OF NATURE

Photographs by Wildlife Photographer of the Year

2025年11月04日(火)17時45分

3ueQuentin Martinez, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「行動:両生類と爬虫類」部門 『戯れるカエルたち』 »カンタン・マルティネス(フランス)
南米フランス領ギアナのカウ山で、フランスの写真家マルティネスは、繁殖期のアマガエルの大群に遭遇した。交尾相手を引き寄せるため、甲高く短い鳴き声を競い合うカエルたち。大雨が引き金となって始まったこの壮観なカエルの大合唱は、数時間後に終了した



3shitaJavier Aznar González de Rueda, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「フォトジャーナリスト・ストーリー」部門『ガラガラヘビ狩りの終焉』 »ハビエル・アスナル・ゴンザレスデルエダ(スペイン)
テキサス州スウィートウォーターで捕獲された数百匹のガラガラヘビを眺める子供たち。ヘビは革製品や肉として販売されるが、嫌悪感も根強く残っている。アメリカではガラガラヘビは畏敬の対象でもあると同時に、恐怖の対象にもなってきた



3shitaFernando Faciole, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「インパクト」部門『道路の孤児』 »フェルナンド・ファシオーレ(ブラジル)
リハビリセンターで夕食後、飼育員の後に付いていくオオアリクイの子供。ブラジルでは、交通事故で死亡するオオアリクイが多く、この子アリクイの親も車にひかれて死亡した。リハビリセンターで独り立ちするスキルを身に付けた後、自然環境に戻される




4ueGeorgina Steytler, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「行動:無脊椎動物」部門『帽子屋イモムシ』 »ジョージナ・ステイトラー(オーストラリア)
オーストラリア西部トルンディラップ国立公園では、奇妙な頭飾りを持ったイモムシが見られる。これは脱皮のたびに残る古い頭の殻が積み重なったもの。帽子を重ねたような形状の頭飾りは、捕食者から身を守るのに役立つと考えられている



4ueAndrea Dominizi, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「15-17歳」部門『破壊の後』 »アンドレア・ドミニツィ(イタリア)
かつてブナの古木が伐採されていたイタリア・レピーニ山脈に生息するカミキリムシ。枯れ木にカミキリムシが穴を掘ると、そこに菌類が繁殖して枯れ木を分解し、栄養分を循環させる。この生息環境が破壊されると、その影響は生態系全体に及ぶ



4shitaQingrong Yang, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「行動:鳥類」部門 『シンクロナイズド・フィッシング』 »ヤン・チンロン(中国)
中国・福建省の湖で、小魚を食べようとする瞬間のカライワシを、上空からくちばしで捕食しようとするシラサギ。湖は堤防によって1970年代に海から遮断されて汚染が進んだが、その後の環境回復事業によって海との水の循環が復活した



5ueAudun Rickardsen, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「海洋:大局的」部門『饗宴』 »オードゥン・リカルドセン(ノルウェー)
ノルウェー沖の北大西洋。終日太陽が昇らない極夜の闇の中で、漁船の網にかかった魚を求めてカモメが群がる。カモメは漁船の音を頼りにニシンの群れを探り当てることを学んだ。しかし漁の巻き網などに巻き込まれて命を落とす海鳥も多い



5ueRalph Pace, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「水中」部門『人魚の財布』 »ラルフ・ペース(アメリカ)
米カリフォルニア州モントレー湾で、褐藻類の株に産み付けられた「人魚の財布」とも呼ばれる卵嚢(らんのう)と、その中に浮かび上がるトラザメの胚。モントレー湾の海藻はこの30年余りで95%以上も減少しており、生態系への影響が懸念される



5shitaShane Gross, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「自らの環境における動物」部門 『水から出たウナギのように』 »シェーン・グロス(カナダ)
セーシェルのダロス島で、干潮時にエサをあさってはいずるウツボ。ウツボは干潮でも満潮でも活動でき、鋭い嗅覚と視覚を駆使することで、水面上でも水中でも獲物を捕らえることができる。時には30秒以上、水面上にとどまることもある



6ueSimone Baumeister, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「自然芸術」部門 『ヘッドライトに照らされて』 »シモーネ・バウマイスター(ドイツ)
ドイツ西部イベンビューレンの歩道橋に巣を張るコガネグモ。都市部では、コガネグモが夜間に昆虫を引き寄せる照明の近くに巣を張ることがよくある。巣はコガネグモの感覚器官の延長として機能し、音を集め、振動を伝え、獲物の感触をクモに知らせる



6shitaDennis Stogsdill, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「行動:哺乳類」部門『フラミンゴを狩るカラカル』 »デニス・ストッグスディル(アメリカ)
タンザニアのセレンゲティ国立公園でフラミンゴを襲う大型ネコのカラカル。カラカルは昆虫からレイヨウまでさまざまな獲物を食べ、空中の鳥を捕らえるアクロバティックなジャンプで有名。しかしフラミンゴを捕食した記録はほとんどない



6shitaChien Lee, courtesy Wildlife Photographer of the Year.jpg

「植物と菌類」部門『死の誘惑』 »チェン・リー(マレーシア)
マレーシアのボルネオ島で、紫外線の光を使って昆虫をおびき寄せるウツボカズラ。食虫植物には、特定の部位で紫外線を反射させ、こうした「ディスプレー」を行うものがある。そして色や香り、蜜を使って昆虫を葉の裏の捕虫袋に誘い込む


Photographs by Wildlife Photographer of the Year; Wildlife Photographer of the Year is developed and produced by The Natural History Museum, London

【連載21周年/1000回突破】Newsweek日本版 写真で世界を伝える「Picture Power」2025年11月4、11日号掲載 

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