『エリン・ブロコビッチ』が描いたカリフォルニアの公害と水俣病の共通点と相違点
「チッソ」と「PG&E」の共通項は、企業の利益を優先して人々の健康や生活を犠牲にしたこと。告発が許されない空気が地元にあったことも共通する。
でも声を上げた人たちはいた。当初のエリンは孤軍奮闘していたが、水俣では作家の石牟礼道子や写真家のユージン・スミスなど多くの人が声を上げた。2つの公害における大きな違いは国家の姿勢だ。
水俣では国によって作られた「公式の認定基準」からこぼれ落ちた人々がいる。その数は決して少なくない。そして彼らは今も、静かに訴えている。私はここにいる。私たちを知ってほしいと。
『エリン・ブロコビッチ』(2000年)
©2000 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. & UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
監督/スティーブン・ソダーバーグ
出演/ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー
<本誌2025年10月14日号掲載>
アマゾンに飛びます
2026年3月3号(2月25日発売)は「日本人が知らない AI金融の最前線」特集。フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに[PLUS]広がるAIエージェント
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
脚本・監督も主演2人も素晴らしい......僕の大切な『オアシス』は奇跡を見せてくれる 2026.02.11
大評判作『ワン・バトル・アフター・アナザー』が感じさせるアメリカの「反復力」 2026.01.29
『私は確信する』が教える「確信」することの危うさ 2025.12.24
『ブレイキング・バッド』のスピンオフ映画『エルカミーノ』がすごい理由 2025.12.06






