トランプ関税返還訴訟が国際貿易裁判所に殺到、2000件超
米連邦最高裁判所が、国際緊急経済権限法に基づいてトランプ政権が打ち出した関税措置を違法と判断したことを受け、ニューヨークのマンハッタンにある米国国際貿易裁判所には総額1300億ドルを超える関税返還の申し立てが輸入業者から殺到しつつある。写真はトランプ大統領。3月2日、ワシントンで撮影。REUTERS/Ken Cedeno
Tom Hals David Thomas
[3日 ロイター] - 米連邦最高裁判所が、国際緊急経済権限法に基づいてトランプ政権が打ち出した関税措置を違法と判断したことを受け、ニューヨークのマンハッタンにある米国国際貿易裁判所には総額1300億ドルを超える関税返還の申し立てが輸入業者から殺到しつつある。
フェデックスやロレアルといった多国籍企業から数百の零細事業者まで、これまでに持ち込まれた返還請求訴訟は約2000件に上る。ただこれも氷山の一角に過ぎないかもしれない。違法判決の対象となった関税が課せられた輸入業者は30万余りに上るからだ。
現時点の申し立て件数だけでも、わずか252件だった2024年に比べると大きく増加している。
最高裁は関税の返還について具体的な言及をしておらず、税関当局と国際貿易裁判所の判事の決定に委ねられた形になった。
玩具メーカーのラーニング・リソーシズなど5社が起こした関税返還を求める訴訟も、最高裁によって国際貿易裁判所に差し戻されている。
5社の弁護団は2月24日に裁判所へ提出した書類で、これらの案件を関税返還の計算や手続きをどう進めるかを決める判例として役立てるべきだとの見解を示した。
ただ審理を待たされることになる他の企業、特に多額の訴訟負担を回避したい零細事業者は、関税・国境警備局(CBP)が単純でコストが低い返還手続き、例えば専用ウェブサイトの開設などを行ってほしいと要望している。
貿易専門弁護士らは、CBPは公式の異議申し立ての提出を必要とする既存の行政手続きに従うよう求める可能性があると話す。また25年初頭に支払われた関税の返還が、より最近支払われた関税とは異なる扱いになるかもしれず、手続きが複雑化している。
現在関税返還請求訴訟を提起しているある弁護士は、この手続きは非常に大きな問題だと述べた。





