FRB議長人事発表で市場の不透明感払拭へ、ウォーシュ氏に注目
1月29日、トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)の議長人事を発表すれば、5月のパウエル議長の任期終了後の金融政策運営に関する手がかりが得られ、数カ月にわたって市場を覆っていた不透明感が払拭されることになる。写真はカリフォルニア州パロアルトで2025年5月撮影(2026年 ロイター/Ann Saphir)
Saqib Iqbal Ahmed Tom Westbrook
[ニューヨーク/シンガポール 29日 ロイター] - トランプ米大統領が連邦準備理事会(FRB)の議長人事を発表すれば、5月のパウエル議長の任期終了後の金融政策運営に関する手がかりが得られ、数カ月にわたって市場を覆っていた不透明感が払拭されることになる。
トランプ氏は29日、パウエル氏の後任人事を30日午前に発表すると明らかにした。元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏が指名されるとの見方が強まっている。
ブルームバーグ・ニュースは29日、関係筋の話として、ウォーシュ氏指名に向けた準備が進められていると報じた。また、関係者によると、ウォーシュ氏は29日、トランプ氏と面会するため、ホワイトハウスを訪問した。
市場関係者はウォーシュ氏について、候補者の中でもタカ派寄りの一人だとみている。
カーソン・グループのグローバル・マクロ・ストラテジスト、ソヌ・バルゲーゼ氏は「次期FRB議長が実際にウォーシュ氏であれば、FRBはわずかにタカ派的な姿勢に傾くことになるだろう」と述べた。
<政治的圧力にどう対処するかに注目>
他の有力候補にはFRB現職理事のクリストファー・ウォラー氏と米資産運用大手ブラックロックの債券投資責任者リック・リーダー氏が含まれる。ホワイトハウス国家経済会議(NEC)のハセット委員長は当初、最有力候補と目されていたが、トランプ氏が「現職にとどまってほしい」と発言したことで、現在は可能性が低いとみられている。
トランプ氏はFRBに大幅な利下げを要求しており、パウエル氏に圧力をかけている。
トランプ氏が指名する人物には、政治的圧力に屈することなく金融政策を遂行できる能力があるかどうか、厳しい目が注がれるだろう。
ウォーシュ氏はFRBの体制変更を求めており、バランスシート縮小などを主張してきた。この目標はトランプ氏が好む緩和的な金融政策とは相反するとみられる。
トランプ氏が近く議長人事を発表すると述べたことから、ウォーシュ氏が指名されるとの憶測が高まり、ドルは上昇、過去1週間の下落分の一部を回復した。
豪コモンウェルス銀行のシニアエコノミスト兼通貨ストラテジスト、クリスティーナ・クリフトン氏は「このニュースを受けてドルは上昇しているようだ。おそらくウォーシュ氏がハセット氏ほどハト派的ではないと一般的に考えられているからだろう」と述べた。





