南アCPI、11月は前年比+3.5%に鈍化 来年の追加利下げ観測強まる
南アフリカ統計局が17日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.5%上昇したが、3カ月ぶりに鈍化した。写真はヨハネスブルグで5月撮影(2025年 ロイター/Siphiwe Sibeko)
Anathi Madubela
[ヨハネスブルグ 17日 ロイター] - 南アフリカ統計局が17日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.5%上昇したが、3カ月ぶりに鈍化した。同国では先月にインフレ目標が引き下げられたこともあり、南ア準備銀行(中央銀行)が来年さらに利下げするとの見方が強まった。
ロイター調査によるエコノミスト予想は3.6%で横ばいだった。
部門別では、輸送、娯楽などのインフレが減速した一方、食品、外食などは加速した。変動の大きい食品やエネルギーなどを除いたコアインフレ率は、前年比3.2%だった。
南ア当局は11月、インフレ目標を従来の3─6%から3%プラスマイナス1%ポイントに引き下げた。25年ぶりの変更となった。
キャピタル・エコノミクスの新興国市場チーフエコノミスト、ウィリアム・ジャクソン氏はリサーチノートで「総合インフレ率が予想を下回り、コアインフレ率も低かった」とし、2026年には政策金利が100ベーシスポイント(bp)引き下げられると予想した。
中銀の金融政策委員会は先月、インフレ見通しの改善を理由に政策金利のレポ金利を25bp引き下げ、6.75%とした。次回の金利発表は1月29日。





