インドネシア中銀、3会合連続金利据え置き ルピア支援に重点
写真はルピア紙幣を数える両替所の従業員。2018年10月、ジャカルタで撮影。REUTERS/Beawiharta
[ジャカルタ 17日 ロイター] - インドネシア中央銀行は17日、政策金利を3会合連続で据え置いた。これまでの金融緩和策の効果を見極めつつ、通貨ルピアの下支えを優先する姿勢を維持した。
主要政策金利である7日物リバースレポ金利を4.75%に据え置いた。ロイター調査では、エコノミスト31人のうち18人が据え置きを、13人は利下げ再開を予想していた。
中銀は翌日物預金金利と翌日物貸出金利も、それぞれ3.75%と5.50%に据え置いた。
インドネシア中銀は2024年9月から25年9月にかけて主要金利を合計150ベーシスポイント(bp)引き下げた。
ペリー・ワルジヨ総裁は今回の決定について記者会見で、世界市場の不確実性が高い中でルピアの安定を維持する取り組みの一環だと説明した。追加的な金融緩和の余地があるかどうかを引き続き注視していくとも述べた。
インドネシアのインフレ率は年初から中銀の目標レンジである1.5─3.5%の範囲内でおおむね安定しており、11月は2.72%だった。中銀は来年もインフレ率が安定的に推移すると見込んでいる。





