英、外国からの政治介入調査へ 元右派政党幹部のロシア賄賂事件受け
12月17日 英政府は16日、右派ポピュリスト政党「リフォームUK」のウェールズ元代表が欧州議会でロシアの利益を促進する見返りに賄賂を受け取ったとして有罪判決を言い渡されたことを受け、政治への外国からの金銭的介入に関する調査を命じた。写真はスターマー英首相。2024年10月、ベルギー・ブリュッセルで代表撮影(2025年 ロイター)
[ロンドン 16日 ロイター] - 英政府は16日、右派ポピュリスト政党「リフォームUK」のウェールズ元代表が欧州議会でロシアの利益を促進する見返りに賄賂を受け取ったとして有罪判決を言い渡されたことを受け、政治への外国からの金銭的介入に関する調査を命じた。
ネイサン・ギル被告は2018年から19年にかけてロシア寄りの発言を繰り返し、約4万ポンド(5万3732ドル)の賄賂を受け取ったことを認め、先月に禁錮10年6月の判決を受けた。
リード住宅担当相は「事実は明白だ。英国の政治家がロシア政権の利益を促進するために賄賂を受け取った。この行為はわが国の民主主義の汚点だ。この汚点を拭い去るために独立した調査を行う」と声明で述べた。
リフォームUKはコメント要請にすぐに応じなかった。同党は以前、ギル被告の行為は「非難に値し、背信的かつ許しがたい」とし、距離を置いていた。
リード氏の事務所は、調査では政治資金規則や不正な外国資金に対する保護措置を検証するとし、調査結果は新たな法律の制定につながる可能性があるとした。





