ザポリージャ原発、2本のうち1本のみの送電線で稼働中とロシア
写真はザポリージャ原発。2023年6月、ウクライナのドニプロペトロフスク州で撮影。REUTERS/Alina Smutko
[モスクワ 16日 ロイター] - ロシアの占領下にあるウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所は現在、2本の外部送電線のうち1本からのみ電力供給を受けていると、ロシア当局が16日に明らかにした。
もう1本の送電線は軍事活動により切断されたが、放射線レベルは正常に保たれているという。可能な限り早期に復旧作業が開始される見通しだ。
欧州最大の同原発は、ロシア軍がウクライナ南東部の大部分を制圧した2022年3月以来、ロシアの管理下にある。現在は発電していないが、核物質を冷却しメルトダウンを回避するために外部からの電力に依存している。
この原発を巡っては双方が互いに相手側が攻撃したと繰り返し非難している。今月に入り、数回にわたって完全な停電に見舞われたが、その後復旧した。
9月と10月には30日間、外部電源がなく、バックアップのディーゼル発電機に頼っていたが、国際原子力機関(IAEA)の支援で合意された現地の停戦中に送電線が再接続された。





