トランプ米政権、国立研究所名称から「再生可能」削除

Timothy Gardner

[ワシントン ２日 ロイター] - 米国立再生可能エネルギー研究所（ＮＲＥＬ）は１日、ウェブサイトで、トランプ政権が同研究所の名称から「再生可能」を削除し、「ロッキー国立研究所」に変更したと発表した。

同研究所はエネルギー省傘下の１７の研究所の一つで、エネルギー効率の研究を行っている。１９７０年代、トランプ大統領の所属する共和党の議員２人を含む国会議員団が前身の組織を設立し、１９９１年にブッシュ元大統領（父）がＮＲＥＬに改称した。

エネルギー省は今回の名称変更について、研究所の応用研究を目指す政権の広範な展望を反映したと説明した。

今回の動きは、トランプ氏による洋上風力発電事業差し止め命令や、風力や太陽光の規制強化と一致している。

同政権は７月、再生可能エネルギーに対する優遇措置を終わらせるため、国内の太陽光や風力事業を巡る決定を内務省が見直すと発表した。

民主党のベネット上院議員は、研究所は名称を変更されても、世界のエネルギー移行を先導するために技術革新に取り組み続けるべきだと主張。「トランプ大統領の『掘って掘って掘りまくれ』というスローガンでは、決してわが国の複雑なエネルギー問題を解決できない」と訴えた。