豪住宅価格、11月も最高水準 複数州都で大幅上昇＝コタリティ

写真は７月、シドニーの住宅街で撮影。REUTERS/Hollie Adams

[１日 ロイター] - 不動産コンサルタント会社コタリティ（旧コアロジック）が１日公表した１１月の全国住宅価格は前月比１％上昇し、中央値で８８万８９４１豪ドル（５８万１９８９．６７米ドル）となった。前月は１．１％上昇だった。

住宅価格が過去最高水準で高騰する中、１１月は複数の州都で大幅に上昇した。

各都市の上昇率は、パースが２．４％、シドニーは０．５％、メルボルンは０．３％だった。

コタリティの調査ディレクター、ティム・ローレス氏は、上昇は中規模都市で最も顕著で、「特にパースでは物件掲載数が平均を４０％以上下回り、買い手の需要が高まっている」と述べた。

コタリティは、住宅価格が過去最高に達し、世帯収入に対する住居費用の比率が過去最高となっていることが成長の足を引っ張っていると指摘した。

ローレス氏は「住宅購買力が既に逼迫し、一段と悪化している状況では当然、返済能力の障壁がさらに顕著になり、融資を受けられる借り手が減少するだろう」と述べた。

政府は手頃な住宅の供給不足に対する不満の高まりを受け、コスト圧力緩和に向け２０３０年までに１２０万戸の住宅を建設すると約束している。