北海ブレント横ばい、ロシア・ウクライナ協議やOPECプラス会合注視
アジア時間の原油先物は北海ブレントがほぼ変わらず。石油ポンプジャックの資料写真。ロシア・タタールスタン共和国アリメチエフスク郊外で2023年6月撮影(2025年 ロイター/Alexander Manzyuk)
Florence Tan
[シンガポール 28日 ロイター] - アジア時間の原油先物は北海ブレントがほぼ変わらず。投資家は相場の重しとなっている供給サイドに変化がないか見極めようと、ロシアとウクライナの和平協議の進展や、30日に開催される石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の会合に注目している。
北海ブレント先物は28日に満期を迎える期近物が0134GMT(日本時間午前10時34分)時点で、横ばいの1バレル=63.34ドル。前日は0.21ドル高だった。より活発に取引されている2月限は0.02ドル安の62.85ドル。
米WTI先物 は0.35ドル(0.60%)高の59.00ドル。前日は米国が感謝祭の祝日だったため、決済は行われなかった。
世界的な供給拡大に圧迫される中、北海ブレントとWTIはともに2023年以来最長となる4カ月連続のマイナスを記録する見通しとなっている。
米国が主導するロシアとウクライナの和平交渉が注目されている。結果次第で、ロシア産原油に対する西側の制裁が解除され、世界的な供給増によって価格が下落する可能性がある。
ロシアのプーチン大統領は27日、米国とウクライナが協議した和平案の概要は紛争終結に向けた基盤となる可能性があるとしつつも、そうでなければロシアは戦闘を続けると言明した。
また、関係筋によると、OPECプラスは30日に開く閣僚級会合で、現行の生産水準維持に合意する公算が大きい。





