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タイGDP、第3四半期は前年比+1.2% 4年ぶりの低い伸び

2025年11月17日(月)12時49分

2021年9月、タイのバンコクにある飲食店で撮影(2025年 ロイター/Chalinee Thirasupa)

[バンコク 17日 ロイター] - タイの第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年比1.2%増と、4年ぶりの低い伸びとなった。観光業と製造業の減速に加え、国内政治の不透明感や国境紛争が重しとなった。

国家経済社会開発評議会(NESDC)が17日公表した。

第2・四半期の2.8%増から減速し、ロイターがまとめた市場予想の1.6%増を下回った。

季節調整済み前期比では0.6%減。予想の0.3%減を下回った。第2・四半期(改定値)は0.5%増だった。

タイ経済は、米国の関税、高水準の家計債務、バーツ高など複数の逆風に直面している。

NESDCは今年の経済成長見通しを従来の1.8─2.3%から2.0%に修正した。来年については1.2─2.2%と予想した。

政府は景気下支えのため、経済対策を相次ぎ導入。440億バーツ(13億ドル)の消費者補助プログラムなどを通じ、今年の成長率を2.2%超に引き上げることを目指している。

ただ、アヌティン首相は来年1月末までに議会を解散する予定で、政策を実行できる期間が限られている。総選挙は3月下旬に実施される可能性が高い。

ロイター
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