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ハマス、新たに人質3人の遺体引き渡す 不安定なガザ情勢続く

2025年11月03日(月)10時59分

 イスラム組織ハマスは2日、イスラエル人人質の遺体3体を引き渡した。写真はガザ市で、破壊された建物のがれきの中を歩くパレスチナの人々(2025年 ロイター/Mahmoud Issa)

Pesha Magid Nidal al-Mughrabi

[エルサレム/カイロ 2日 ロイター] - イスラム組織ハマスは2日、イスラエル人人質の遺体3体を引き渡した。イスラエル首相府によると、ガザのイスラエル軍が赤十字を通じて、人質3人の遺体が納められた棺を受け取った。遺体は身元確認のためイスラエルに移送される。

これらの遺体は停戦条件に基づきイスラエルが返還を求めている残り11人の人質の遺体のうち3人のものとみられる。

イスラエルは、ハマスの遺体引き渡しが遅すぎると批判し、ハマスは困難な状況下で可能な限り迅速に対応していると主張している。

双方が停戦違反を巡り非難の応酬を繰り広げる中、ガザでは不安定な状況が続いている。

2日未明、イスラエル軍の空爆により、ガザ北部で男性1人が死亡した。イスラエル軍は、自軍に脅威を与えていた戦闘員を航空機で攻撃したと発表した。一方、ガザ市にあるアルアハリ病院は、市郊外シェジャイアの野菜市場付近での空爆で男性1人が死亡したと発表した。

イスラエルのネタニヤフ首相はエルサレムでの閣議冒頭で、「ガザのわれわれの支配地域には依然としてハマスの拠点があり、われわれは組織的に排除している」と述べた。

ハマス側は、イスラエルによる停戦違反のリストを発表。ハマスが運営するガザ政府メディアオフィスの責任者は、ハマスの戦闘員がイスラエル兵を攻撃して停戦に違反したという主張を否定した。

ロイター
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