ＡＰＥＣサミットが開幕、韓国大統領「共通の繁栄へ協力必要」

　１０月３１日、アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議（サミット）が韓国南東部の慶州で開幕し、議長を務める李在明大統領（写真右から４番目）は、急速に変化する世界経済秩序の中でアジア太平洋地域が重要な変曲点にあると述べた。１０月２９日、慶州で撮影（２０２５年　ロイター/Evelyn Hockstein）

[慶州（韓国） ３１日 ロイター] - アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議（サミット）が３１日、韓国南東部の慶州で開幕し、議長を務める李在明大統領は、急速に変化する世界経済秩序の中でアジア太平洋地域が重要な変曲点にあると述べた。

２１カ国・地域でつくるＡＰＥＣは世界貿易の５０％、国内総生産（ＧＤＰ）の６１％を占める。今回の慶州サミットには、中国から習近平国家主席、米国からベセント財務長官が出席した。

李大統領は「われわれは常に同じ側にいることができないのは明らかだが、共通の繁栄を達成するために協力する必要がある」と訴えた。

また、「自由貿易秩序が劇的に変化する中、世界経済の不確実性は深まり、貿易と投資は勢いを失っている」とし、ＡＰＥＣ加盟国間の協力は現在の経済的課題に対する「明確な解決策」だと指摘した。