香港住宅価格、9月は1.3％上昇 心理改善で6カ月連続プラス

　香港当局が２８日発表した統計によると、９月の民間住宅価格は前月比１．３％上昇し、心理改善に支えられ６カ月連続のプラスとなった。写真は香港の高層マンション。２０２４年２月、香港で撮影（２０２５年　ロイター/Tyrone Siu）

[香港 ２８日 ロイター] - 香港当局が２８日発表した統計によると、９月の民間住宅価格は前月比１．３％上昇し、心理改善に支えられ６カ月連続のプラスとなった。

上昇率は２０２４年３月以降で最大。住宅価格は昨年１２月以降で１．１％上昇している。

香港の住宅価格は２１年のピークから３０％近く下落。住宅ローン金利の上昇、弱い経済見通し、多くの専門家が香港を去った後の需要低迷が痛手となっている。

当局は昨年、不動産購入制限を撤廃し、頭金比率を緩和するなど、このセクターを支えようとしているが、住宅需要は依然として軟調だ。

アナリストによると、香港の住宅市場は安定した購入量に支えられ、底を打ちつつある。来年の価格は金利引き下げのペースと、米中貿易摩擦の度合いによって決まる見通し。