中国、海外機関投資家の市場アクセス緩和へ 証監会が発表

１０月２７日、中国証券監督管理委員会（証監会）は適格海外機関投資家制度を簡素化する新たな計画を発表し、アクセス要件の緩和、業務効率の改善、投資範囲の拡大などの措置を導入した。写真は北京の同委員会本部前で２０２４年２月撮影（２２０５年　ロイター/Florence Lo）

[上海／北京 ２７日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会（証監会）は２７日、適格海外機関投資家制度を簡素化する新たな計画を発表し、アクセス要件の緩和、業務効率の改善、投資範囲の拡大などの措置を導入した。

それによると、計画は海外からの長期資金呼び込みを目的とし、政府系ファンド、国際機関、年金基金、慈善基金など、資産配分を重視する投資家向けにプロセスを簡素化することなどを含む。

また、適格な外国人投資家は、ヘッジのための上場投資信託（ＥＴＦ）オプションの利用や、商品先物・オプション取引も認められる。

国営メディアの新華財経によると、証監会の吴清主席は北京で開催されたフォーラムで、この計画は中国資本市場の包摂性、適応性、競争力強化のための取り組みの一環だと述べた。

また、市場がリスクの再評価と資産のリバランスを行う中、安定性と分散が資産配分の優先事項となっており、中国本土株と香港株の価値は一段と明らかになっていると述べた。