独外相の訪中延期が波紋、関係悪化観測を両国が「火消し」
10月27日、 中国とドイツはワーデフール外相(写真)の中国訪問延期を受けた両国関係悪化観測を否定した。ワルシャワで9月撮影(2025年 ロイター/Agencja Wyborcza.pl/Dawid Zuchowicz)
Liz Lee Sarah Marsh
[北京/ベルリン 27日 ロイター] - 中国とドイツは27日、ワーデフール外相の中国訪問延期を受けた両国関係悪化観測を否定した。
ワーデフール氏は、26日から訪中する予定だったが、直前になって延期を発表した。要請していた会談のうち中国が応じたのが1件だけだったためとされる。
中国のレアアース(希土類)などの輸出規制がドイツ企業に打撃を与え、ドイツが中国による対ロシア支援やインド太平洋での示威行動に対する批判を強める中、両国の関係は冷え込んでいる。
ドイツ政府のマイヤー副報道官は、中国との「敬意に満ちた良好な交流」に関心を持っていることに変わりないとし、今回の延期が今後の政策に「大きな影響」を与えるとは考えていないと述べた。メルツ首相や他の閣僚の今後の訪中計画に影響が及ぶことはないと説明した。
中国外務省の郭嘉昆報道官は、「中国は常にドイツとの関係を戦略的かつ長期的な観点から捉え、発展させてきた」と述べ、現在の状況は、両国が共通の大義を求めるさらなる理由となるとした。
ドイツでメルツ政権が発足してから、中国との間で政府要人の往来はなく、ワーデフール氏が閣僚として初の訪中となるはずだった。ワーデフール氏は外相就任以降、中国に対し一段と厳しい姿勢を示している。ドイツの有力議員は、中国が議論を恐れて中止に誘導したと非難した。
ドイツ財務省の当局者は、独中財務相対話の継続に向け、計画が進行中だと述べた。開催するとすれば、開催地は中国となる。
<共に関税で痛み>
輸出が経済で重要な役割を果たしている両国は、トランプ米政権の高関税政策で大きな打撃を受けている。ドイツの今年1─8月の輸出は、中国が米国を抜いて最大となった。中国にとってドイツは欧州で最大の貿易相手国で、中国の統計によると二国間の貿易額は今年すでに2000億ドルを超えている。
在中国ドイツ商工会議所は、外相の訪中中止は遺憾とし、両国間の問題について明確性が増すことがビジネスにとって必要だと指摘した。
ワーデフール氏の訪中に同行する予定だった財界訪問団の一人、商品取引会社の幹部は、訪中の中止についてコメントを控えた上で、「政治的な動機による貿易摩擦や輸出規制は繁栄を破壊するものであり、建設的な対話を通じて解決されなければならない。これ以上のエスカレートはドイツ経済のためにならない」と述べた。
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