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カナダ、対米依存低減・歳出削減へ 来月4日予算案提出

2025年10月23日(木)13時42分

 10月22日、カナダのカーニー首相は、予算案について、経済と安全保障における米国への依存を減らし、無駄な支出を削減するとの考えを示した。オタワで撮影(2025年 ロイター/Patrick Doyle)

Promit Mukherjee

[オタワ 22日 ロイター] - カナダのカーニー首相は22日、予算案について、経済と安全保障における米国への依存を減らし、無駄な支出を削減するとの考えを示した。

4月に選出されたカーニー首相にとって初の予算案となる。保護主義に転じた米国がもたらす危機からカナダ経済を守る必要性を強調。予算案は緊縮財政と大型投資の両方を盛り込んだものになると説明した。

テレビ中継された大学生への演説で「数十年にわたる米との経済関係の緊密化は終わった。米との緊密な結びつきに基づく、かつてのわれわれの強みの多くは、今や弱みになった」と語った。

米国の関税が鉄鋼、アルミニウム、自動車部門に打撃を与える中、今後10年間で米以外への輸出を倍増させると約束。国防費と住宅インフラの大規模な拡大も表明した。

一方、減税や関税の打撃を受けた産業への救済措置の影響で財政は厳しい。カーニー氏は演説で、予算案では無駄な支出を削減し、効率化を推進するための戦略を提示するとした。

エコノミストは、2025/26年度の財政赤字は700億─1000億加ドルと、前年度の推定430億加ドルから大幅に跳ね上がると予想している。予算案は11月4日に提出する予定。

ロイター
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