インド与野党、トランプ氏を非難 大幅な関税引き上げ示唆受け

インドの与党と主要野党は5日、トランプ米大統領がインドへの関税率の大幅な引き上げを示唆していることを非難した。7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Shivam Patel Aftab Ahmed
[ニューデリー 5日 ロイター] - インドの与党と主要野党は5日、トランプ米大統領がインドへの関税率の大幅な引き上げを示唆していることを非難した。対米貿易摩擦が深刻化する中、与野党の政治的結束を示す形となった。
トランプ米大統領はインドによるロシア産原油の購入を非難し、インドに対する関税を「大幅に引き上げる」と警告している。
最大野党インド国民会議党の指導者であるマニッシュ・テワリ氏は、トランプ氏の発言は「インド人の尊厳と自尊心を傷つける」とし、「こうした継続的ないじめや威圧的な行為を非難すべきときが来た」と述べた。
インド人民党(BJP)副総裁のパンダ氏はXへの投稿で、冷戦時代に米国務長官として外交政策を担ったヘンリー・キッシンジャー氏の言葉を引用し、「米国の敵になることは危険かもしれないが、友人になることは致命的である」と述べた。